【市場の総括】
2025年1月8日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比102円24銭(0.26%)安の3万9981円06銭で取引を終えました。長期金利の上昇が悪材料となった米国市場の下落を背景に売りが進みました。
半導体関連が買われていく流れが続き、市場を支えました。アドバンテストが上場来高値を更新、東京エレクトロンも朝方の売りから買いに転換して上昇しました。
||米国市場はハイテクを中心に下落
前日の米株式市場は続落し、前日比178ドル20セント(0.41%)安の4万2528ドル36セント、ナスダックは3営業日ぶりに反落し、前日比375.301ポイント(1.88%)安の1万9489.680、S&P500種も反落し、66.35ポイント(1.11%) 安の5,909.03で取引を終えました。
好調な経済司法が裏目に出ました。雇用動態調査(JOLTS)は前月から25万9000件増え、市場予測を上回り、ISM米非製造業指数も市場予想を上回りました。FOMCによる利下げの回数が減少する懸念が広がり主要3指数ともに引き下げられました。
【 今後の投資戦略】
半導体への注目が続きました。CESの基調講演でスタートアップ企業にAIの基盤技術を無償で提供すると発表して賞賛されたエヌビディアは逆行安で7日には6.2%安で引けました。悪材料による売りと言うよりは利益確定の売りが進んだと考えた方がよいでしょう。
2025年初の年間展望及び先週の週間展望で指摘した通り、今年の注目ポイントは長期金利の動向、ドル高です。
今週の米国長期金利は上昇が継続すると予告していて、その通りの動きとなっていますが、そろそろ一服感は出てくるタイミングです。金利上昇を材料に下落を余儀なくされた不動産業種には買い戻しのタイミングになるので、空売りを保持しているトレーダーは逆指値の設定を忘れないようにしてください。その反面、メガバンク系は利益確定が今週末に出ることに注意してください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,981.06 | -102.24(-0.26%) |
TOPIX | 2,770.00 | -16.57(-0.59%) |
為替(日本時間 17:00) | ||
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ドル・円 | 158.16 - 158.18 | +0.68(0.43%) |
ユーロ・円 | 163.30 - 163.31 | -0.72(-0.43%) |
ユーロ・ドル | 1.0324 - 1.0325 | -0.0090(-0.86%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,528.36 | -178.20(-0.41%) |
S&P500種 | 5,909.03 | -66.35(-1.11%) |
ナスダック | 19,489.680 | -375.301(-1.88%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.175 | +0.035 |
米10年国債(%) | 4.682 | +0.050 |