【市場の総括】
2025年1月16日の東京株式市場は6営業日ぶりに反発しました。終値は前日比128円02銭(0.33%)高の3万8572円60銭で取引を終えました。前日の米国市場でハイテク株が高くなったことを受け、半導体関連に買いが入りました。
前日まで5日間続落してきた流れへの反動で上昇幅が400円を超える場面もありましたが、日銀金融政策決定会合及びトランプ大統領の就任など大きなイベントを前にして積極的な買いは続けませんでした
||米国市場は大幅な上昇
前日の米株式市場は3日続伸し、前日比703ドル27セント(1.65%)高の4万3221ドル55セント、ナスダックは6営業日ぶりに反発し、前日比466.841ポイント(2.45%)高の1万9511.234、S&P500種は続伸し、前日比107.00ポイント(1.83%)高の5,949.91で取引を終えました。
CPIの結果が市場に安心感を与えました。同日発表された消費者物価指数は上昇率が鈍化したことが確認され、インフレ懸念が後退しました。利下げの可能性が高まったことを好感して、ダウは2024年11月以来の上昇幅を記録しました。
【 今後の投資戦略】
6営業日ぶりに切り返しましたが、、米国市場の上昇幅に比べるとあれ?というくらいの反発です。400円以上の上昇幅を見せる場面では、やはり5日間の下げがきつかったと言う感じでしたが、主要なイベントがあまりにも多く待ち構えているので、投資家心理はなかなか積極的にはなりません。
ここにきて目立つのは経済指標の落ち着きです。今週発表されたPPI、CPIともに市場予想を下回り、インフレ再燃への可能性を後退させました。さらに市場心理を改善させるためには今夜発表される米国小売売上高もインフレ懸念を増幅させない結果になり、明日の中国小売売上高は逆に景気回復を示す結果になることが必要です。
その結果が今週の流れとかけ離れると再び変動性が高まります。それにプラスして明日は金曜日で週末であることを考えると、新しいポジションを作るのは相当難しくなります。このまま米国のハイテクが上昇していくとすると、半導体関連に引き続き資金が入ってくることにつながり、注目するセクターはハイテク・半導体関連でしょう。また息を吹き返した米国の量子コンピュータ関連にも注目しておく必要があります。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,572.60 | +128.02(0.33%) |
TOPIX | 2,695.57 | +4.76(0.18%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 156.21 - 156.22 | -0.66(-0.42%) |
ユーロ・円 | 160.63 - 160.68 | -1.03(-0.63%) |
ユーロ・ドル | 1.0283 - 1.0285 | -0.0022(-0.21%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 43,221.55 | +703.27(1.65%) |
S&P500種 | 5,949.91 | +107.00(1.83%) |
ナスダック | 19,511.234 | +466.841(2.45%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.205 | -0.045 |
米10年国債(%) | 4.653 | -0.136 |