【市場の総括】
2025年2月19日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比105円79銭(0.27%)安の3万9164円61銭で取引を終えました。日銀高官の発言で下げ幅を300円超えに広げる場面もありました。
注目を集めていた日銀の高田創審議委員による発言は追加利上げの可能性を示唆するタカ派と受け止められました。株式市場にネガティブ要因として捉えられましたが、下げ幅が広がった後は想定と大きく乖離するような内容ではない分析で落ち着きを取り戻しました。
||米国市場はSP500が最高値更新
前日の米株式市場は小幅に反発し、前週末比10ドル26セント(0.02%)高の4万4556ドル34セント、ナスダックは4日続伸し、前週末比14.488ポイント(0.07%)高の2万0041.261、S&P500種も続伸し、前日比14.95ポイント(0.24%)高の6,129.58で取引を終えました。
半導体関連が好調な業績を背景に上昇、S&P500指数は約1カ月ぶりに最高値を更新しました。インテルが16%高を記録、その他の半導体関連にも連想買いが入りました。
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【 今後の投資戦略】
円高傾向が続いています。151円まで進んでいくと、自動車、半導体には悪影響が及ばざるをえません。ただでさえ不安なところで、トランプさんが、4月に公表予定の輸入自動車への追加関税が25&くらいと発言したことが追い討ちをかけました。
このような政策が続くと米国国内のインフレ要因になるので、円高傾向はさらに進む可能性があります。150円という節目が崩れることでさらに加速する可能性もあるので、為替と相関関係の高い輸出関連銘柄は慎重な銘柄選定が求められます。精密機器は売られすぎの領域に入ったので、反転狙いとして注目、同様に銀行とは対照的に押されてきたその他金融業の反転にも注目してみましょう
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【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,164.61 | -105.79(-0.27%) |
TOPIX | 2,767.25 | -8.26(-0.30%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 151.59 - 151.61 | -0.46(-0.30%) |
ユーロ・円 | 158.54 - 158.55 | -0.56(-0.35%) |
ユーロ・ドル | 1.0457 - 1.0458 | -0.0006(-0.05%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 44,556.34 | +10.26(0.02%) |
S&P500種 | 6,129.58 | +14.95(0.24%) |
ナスダック | 20,041.261 | +14.488(0.07%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.435 | +0.005 |
米10年国債(%) | 4.552 | +0.076 |