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2025年4月10日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年4月10日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前日比2894円97銭(9.13%)高の3万4609円00銭で取引を終えました。関税政策の不安が後退したことで買われ、史上2番目の上げ幅でした。

前日の米国市場が大きく反発し、リスクオンの姿勢が戻ってきたことを背景に幅広い業種に買いが入りました。前日の下げで割安感に着目した買いも加わり、3000円近い上げ幅で終わりました。

||米国市場は大幅に反発

前日の米株式市場は5営業日ぶりに急反発し、前日比2962ドル86セント(7.87%)高の4万0608ドル45セント、ナスダックは急反発し、前日比1857.059ポイント(12.16%)高の1万7124.972、S&P500種も反発し、前日比474.13ポイント(9.51%)高の5456.90で取引を終えました。

発表されたばかりの関税政策で、一部の修正が行われ、90日間停止されることが発表されました。世界同時株安から売りを進めていた投資か心理が改善、すべてのセクターが上昇しました。自分の気持ちを

【 今後の投資戦略】

4月入って暴落が続いてきた相場がやっと落ち着きを取り戻したようにみえます。3日以来の3万4,000円台乗せで、上昇幅は歴代2位となりました。米国のトランプ大統領が日本を含む一部の国・地域に対し、相互関税の上乗せ部分を90日間一時停止すると発表したことを受け、貿易摩擦への懸念が和らいだのが心理を劇的に改善させました。

これでこの不安定な市場が終わったか?という質問に対して、多くの専門家が「No」と回答するでしょう。今回の大幅反発により、直近の下落局面が一時的に収束した可能性はあります。しかし、貿易摩擦の根本的な解決には至っておらず、米中間の関税問題など未解決の課題が残されています。強硬な姿勢を崩さない2国の貿易摩擦が長期化する場合は、景気への悪影響が懸念されます。

 ​そのため、今後も市場はこれらの動向に敏感に反応し、ボラティリティの高い状況が続く可能性があります。今後の注目ポイントは:

1.米国と各国との貿易交渉の行方

特に、中国との関係改善が見られない場合、再度の関税引き上げや報復措置が懸念され、株式市場に悪影響を及ぼす可能性はまだ強く残っています。

2.企業業績への影響
:関税措置の影響が企業業績にどの程度反映されるかが重要です。特に輸出依存度の高い企業に為替や関税の変動により収益が左右されるため、注意が必要です。 

中・長期投資家は株価が急回復した今、ポートフォリオの過熱銘柄や過小評価銘柄を見直すチャンスです。つまりリバランスのよいタイミングだということです。特に、ポートフォリオの中に円高メリットが受けられる銘柄を取り入れるのがよいでしょう。

短期志向のトレーダーの場合、ギャップアップのあとは利確売りが入りやすく、「一時的な押し目」が出やすいので、それをエントリーのチャンスとしましょう。また、旬のテーマに資金が向かい安いので、情報サイトのテーマランキングなどを参考に銘柄を選定してください。

貿易摩擦を踏んだで報道するWallsteet Journalのヘッドライン
Fear & Greed 指数はまだExtreme Fearのまま

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 34,609.00 +2,894.97(9.13%)
TOPIX 2,542.85 +193.52(8.24%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 146.88 - 146.89 +1.35(0.92%)
ユーロ・円 161.11 - 161.13 +0.82(0.51%)
ユーロ・ドル 1.0967 - 1.0969 -0.0047(-0.42%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 40,608.45 +2,962.86(7.87%)
S&P500種 5,456.90 +474.13(9.51%)
ナスダック 17,124.972 +1,857.059(12.16%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.370 +0.100
米10年国債(%) 4.352 +0.051
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