【市場の総括】
2025年4月16日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前日比347円14銭(1.01%)安の3万3920円40銭で取引を終えました。半導体関連企業への業績懸念が市場を圧迫しました。
半導体の輸出規制を材料に前日の米国市場が反落したことが日本市場にも波及しました。エヌビディアの対中輸出規制に加えて半導体製造装置大手のASMLの決算結果が失望感を広げました。
||米国市場はハイテクを中心に反落
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反落し、前日比155ドル83セント(0.38%)安の4万0368ドル96セント、ナスダックは3営業日ぶりに小幅に反落し、前日比8.316ポイント(0.04%)安の1万6823.168、S&P500種も反落し、前日比9.34ポイント(0.17%)安の5,396.63で取引を終えました。
前日まで1000ドル近く上昇してきたことを背景に短期の利益を確定する動きが優勢となりました。ボーイングの航空機の追加納入及び部品の購入を停止する中国の報復措置で、ボーイングが下げたことも市場の重荷となりました。
【 今後の投資戦略】
全世界を相手に大規模なゲームを仕掛けたトランプ政権の関税政策は、”米国vs中国”のチキンレース化してきました。145%や125%など、もはや「たくさん、たくさん」にしか見えない数字の関税は実質的な交易の停止を意味するなか、米国映画の上映制限、米国市場に上場している中国企業の上場廃止など、「小学生かよ?」というレベルまで下がってきました。
市場の荒れがしばらく収まらないと解説してきましたが、上記のようなレベルになってくると、荒れ具合(ボラティリティ)もだんだん小さくなってくることでしょう。このような相場で強さを発揮するディフェンシブ銘柄への注目を続けましょう。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 33,920.40 | -347.14(-1.01%) |
TOPIX | 2,495.73 | -17.62(-0.70%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 142.36 - 142.37 | -0.94(-0.65%) |
ユーロ・円 | 161.83 - 161.85 | -0.92(-0.56%) |
ユーロ・ドル | 1.1371 - 1.1373 | +0.0014(0.12%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,368.96 | 40,368.96 |
S&P500種 | 5,396.63 | -9.34(-0.17%) |
ナスダック | 16,823.168 | -8.316(-0.04%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.285 | -0.080 |
米10年国債(%) | 4.336 | -0.038 |