【市場の総括】
2025年4月22日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比59円32銭(0.17%)安の3万4220円60銭で取引を終えました。前日の米国市場の下げを背景に売りが進みましたが、底堅く推移しました。
米国市場同様に、一国の大統領が中央銀行の議長に向かって直接避難することが悪材料化しました。米国市場でハイテク銘柄が売られた、ナスダック指数の下げが目立ったことを引き継ぎ半導体関連が売られ、下げ幅は200円近くまで迫る場面がありました。
||米国市場は大幅な下落
前日の米株式市場は4日続落し、前営業日の17日に比べ971ドル82セント(2.48%)安の3万8170ドル41セント、ナスダックは4日続落し、前営業日比415.547ポイント(2.55%)安の1万5870.901、S&P500種も4日続落し、前日比124.50ポイント(2.35%)安の5,158.20で取引を終えました。
トランプ氏がFRBのパウエル議長を強く避難しながら利下げを求めたことで投資家心理が悪化しました。FRBの独立性が損われることで、米国市場に対する信念が揺れるとの懸念が広がり、幅広い業種で売りが膨らみました。
【 今後の投資戦略】
いくらなんでも、ここまで言うかと思わせるような言動が続くトランプ氏ですが、ここまでのパターンを見ると揺さぶりをかける段階に入っているのは間違いなさそうです。もはや自国の中銀の責任者まで引きずり下ろそうとして躍起になっている姿に世界は少なからずの不安を覚えています。考えて見れば当たり前のことですが、現在の態度からは一種の焦りを感じずにいられません。
予想しなかった中国の強硬態勢、国内でも下がり続ける支持率、中国の航空会社の名前を纏ったまま戻ってくるボーイング機・・・。普通の人ならすでに凹んで諦めているはずですが、まだ彼を甘くみてはいけません。これくらいで白旗を振るうようなひとではありません。
世界が予想もしなかった爆弾をセットしていると思うので、日本の市場も2番底を想定して備えておくのがよいでしょう。
139円まで進んだ為替市場の影響を考慮して、内需・ディフェンシブ銘柄を物色している現在のポートフォリオは維持するのが得策です。米国市場でもETFの中でXLPなどに注目してチェックしてみるのもよいでしょう。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 34,220.60 | -59.32(-0.17%) |
TOPIX | 2,532.12 | +3.19(0.13%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 140.45 - 140.47 | -0.10(-0.07%) |
ユーロ・円 | 161.47 - 161.48 | -0.94(-0.57%) |
ユーロ・ドル | 1.1495 - 1.1496 | -0.0059(-0.51%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 38,170.41 | -971.82(-2.48%) |
S&P500種 | 5,158.20 | -124.50(-2.35%) |
ナスダック | 15,870.901 | -415.547(-2.55%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.305 | +0.020 |
米10年国債(%) | 4.414 | +0.088 |