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2025年4月23日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年4月23日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比648円03銭(1.89%)高の3万4868円63銭で取引を終えました。米国市場が上昇した流れを引き継ぎました。

前日まで強く避難していたパウエル議長の解任をトランプ氏が否定したことで投資家心理が改善しました。前日まで急速に進んでいた円高が一服して円安に切り変わったことも市場を支えました。

||米国市場は大幅に反発

前日の米株式市場は5営業日ぶりに大幅反発し、前日比1016ドル57セント(2.66%)高の3万9186ドル98セント、ナスダックは5営業日ぶりに反発し、前日比429.517ポイント(2.70%)高の1万6300.418、S&P500種も反発し、前日比129.56ポイント(2.51%)高の5,287.76で取引を終えました。

前日までダウ指数が2300ドル超を下落していたことで、自律反発を狙う買いが入るタイミングにありました。ベッセント米財務長官が中国との貿易摩擦について交渉の余地があると発言したのは、リスクの高まりのみが意識されていた市場に緩和の期待を持たせました。

【 今後の投資戦略】

大きく上昇しても、気持ちがすっきりしないと言う投資家は多いはず。今日は大幅に上がったけど、明日はそれ以上下がる可能性もあるし、そもそも世界の市場が1人の発言によって毎日揺れ動くことが市場への信頼を減少させています。
このような市場で何をすべきか、自分を守って利益に繋げるにはどうすればいいのかを3ステップで実現する講演を先週末に行いました。これが聞きたかったというフィードバックを沢山いただき、動画セミナーとしてリリースしました。これからの相場には必須のコンテンツになりますので、ぜひ受講してください。こちらから申し込みしていただけます。↓

こんな相場で誰もが投資が上手そうな海外の人たちはなにをしているのか?知りたくなりますね。FREDのRetail Money Market Funds推移を見ると、海外投資家が何を考えているのか覗き見ることがてきます。

MMFは超短期の債券や金融商品に投資するファンドで、この残高が増えると投資家たちが株や債券などのリスク資産にすぐには手を出さず、安全性の高いMMFに一時的に資金を避難させているという意味です。その残高は直近の1年で大きく伸びています。下のチャートを見るとその伸び方が一目瞭然です。つまり、巧みな投資手法で儲けていそうな海外でも実は安全資産に資金をプールしているのが多いということです。

動画セミナーの中で解説している大事な戦略の一つは「休むも相場」です。敢えて取引をしないと言うのも1つの立派な戦略となります。投資資金を積極的に市場に戻すのは、もうちょっと先でもいいのでは?とアドバイスしてくれるのがこのチャートではないでしょうか。

市場をサクッと説明した動画はこちら

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 34,868.63 +648.03(1.89%)
TOPIX 2,584.32 +52.20(2.06%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 141.73 - 141.74 +1.45(1.03%)
ユーロ・円 161.27 - 161.28 -0.13(-0.08%)
ユーロ・ドル 1.1378 - 1.1380 -0.0127(-1.10%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 39,186.98 +1,016.57(2.66%)
S&P500種 5,287.76 +129.56(2.51%)
ナスダック 16,300.418 +429.517(2.70%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.325 +0.020
米10年国債(%) 4.396 -0.018
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