ホーム » 配信情報トップ » NIKKEI » 2025年5月1日の日経概況及び今後の展望

2025年5月1日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年5月1日の東京株式市場は6日続伸しました。終値は前日比406円92銭(1.13%)高の3万6452円30銭で取引を終えました。2024年1月5から15日の間以来、約1年4カ月ぶりの6日続伸を記録しました。

日銀金融政策決定会合の結果は市場予想通り0.5%の政策金利には変化がなく、物価と経済成長の見通しだけが下方修正されました。日銀が利上げを急がないとの見方が広がり、為替市場では144円台まで円安が進みました。円安を背景に自動車、精密機器等の輸出関連業種が食されました。

||米国市場はまちまちな動き

前日の米株式市場は7日続伸し、前日比141ドル74セント(0.34%)高の4万0669ドル36セント、ナスダックは反落し、前日比14.976ポイント(0.08%)安の1万7446.342、S&P500種は続伸し、前日比8.23ポイント(0.14%)安の5,569.06で取引を終えました。

7日続伸は2024年の5月以来で、強い動きが続きました。朝方発表された2025年1月ー3月期のGDP速報値は前期比0.3%、3年ぶりのマイナス成長。これを背景に、売りが先行してスタートしましたが、PCEが前月から減速したことを好感して上昇に転じました。

【 今後の投資戦略】

注目を集めていた日銀金融政策決定会合が終わりました。市場の予想通り政策金利据え置き、ここまでは問題なしですが、成長と物価の見通しを下方修正したことが目立ちました。日本企業は決算シーズンを迎えていますが、世界景気の影響を受けるのはここからでしょう。

少し緩和されたとは言うものの、全世界的に大きな影響を及ぼした関税政策による景気後退はこれから数字として現れます。概ね好調だった企業の業績は影響を受けざるを得ません。また、144円台まで戻した円安傾向はこの先も続くのか、ここはやはり気になるポイントですが、利上げを急がない、業績も伸び悩むとなると円高にはなかなか振れにくいでしょう。

明日は経済指標の王様と言われる米国雇用統計が発表される予定で、今日までの利益を一回確定してから、さらに買っていく材料になってくれるか、注目が集まります。目覚め始めた自動車関連、陸運業は継続して注目です。

陸運業の動きが活発になってきたは注目ポイント

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 36,452.30 +406.92(1.13%)
TOPIX 2,679.44 +12.15(0.46%)
為替(日本時間 17:00)
ドル・円 144.36 - 144.37 +1.57(1.09%)
ユーロ・円 163.17 - 163.19 +0.72(0.44%)
ユーロ・ドル 1.1300 - 1.1302 -0.0076(-0.66%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 40,669.36 +141.74(0.34%)
S&P500種 5,569.06 +8.23(0.14%)
ナスダック 17,446.342 -14.976(-0.08%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.270 -0.040
米10年国債(%) 4.168 -0.006
お買い物カゴ