ホーム » 配信情報トップ » 投資 » 2016年12月13日の日経概況

2016年12月13日の日経概況

2016年12月13日の東京株式市場は6日続伸しました。

終値は95円49銭(0.5%)高の1万9250円52銭でした。

米国市場が6日連続の最高値更新になりましたが、

為替市場が円安から円高に振れるなど、

方向性の定まらない動きになったことや

過熱感が意識されて、一回上げ幅を調整する動きになりました。

市場の注目を集めているFOMCが迫っている中、

様子見ムードは強いですが、下値では押し目買いが入ってくるので

底値は固いままです。

今後の投資戦略を含めて、

本日も最後までしっかりお読みください。

 

【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は6日続伸しました。

ダウ工業株30種平均は6日続伸して、

前営業日比39ドル58セント(0.2%)高の1万9796ドル43セント、

ナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落して

前営業日比31.958ポイント(0.6%)安の5412.540で取引を終えました。

 

ダウ工業株30種平均は6日連続の最高値更新になりましたが、

ナスダック総合株価指数は上昇の勢いが一服しました。

ダウ市場を押し上げたのは、OECD総会に続く、原油関連のニュースでした。

 

OPECの加盟国と非加盟国が10日の協議で15年ぶりの協調減産で合意したことで、

原油市場が急上昇しました。

ニューヨーク原油先物市場では1バレル54ドル台半ばまで上昇、

1年5カ月ぶりの高値を付けたことを受けて、石油関連株に買いが進みました。

 

しかし、連続の高値更新で過熱感が意識される時点に来ていることから、

日本市場同様、金融関連株には利益確定の売りが膨らみました。

投資家心理は変わりがないので、

急激な売りが出る場合は一時的な大幅調整も考えられるので、

注意が必要です。

 

【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本市場はFOMCが迫ってきたことにより

様子見ムードでスタート、最近の動きと同様に

下げるとすかさず押し目買いが入る動きが続きました。

 

朝方は下げ幅を90円まで広げる場面から、

押し目買いにより31円74銭高の1万9186円77銭まで上昇するなど

方向感の定まらない動きを見せた後、

小幅反落で前引けを迎えました。

 

為替市場は朝方114円台と前日の円安から円高に振れましたが、

午後に入ると、こちらも様子見ムードで115円に戻るなど

支援材料があることで、買いに転換

プラス圏に浮上して引けました。

 

小幅な動きになった本日の動きで、

市場の注目はFOMCの結果とそれに対する

欧米市場の反応に移ります。

 

様子見ムードを反映して商いは細ぼり、

東証1部の売買代金は概算で2兆8389億円、

3兆円を割り込みました。

売買高は23億1300万株、東証1部の値上がり銘柄数は1395、

値下がりは493、変わらずは110銘柄でした。

 

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経平均の日足は、短い上下ヒゲを伴う陽線を形成しました。

前日の高値を切り下げ、安値は切り上げ、持ち合いになりました。

明日の形によっては調整に入る可能性を示唆する形です。

 

さすがに三空の後は過熱感が懸念される動きですが、

ここで反対側に空を開けながら反落する場合は、

売りが重なるので、慌てず利益を確保するタイミングです。

一方、弱いかと思うと下げ止まり、プラスに浮上したというのは

強気が続く意味なので、明日は高値を抜けてくる可能性もあります。

 

トランプショックのあった11/09の底値から前日12/12までは

17.86%、2,903円の上昇なので、短期間の上昇としては十分な

パフォーマンスを見せてくれました。

 

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

久しぶりに上げ下げをしながら迷う姿をみましたね。

様子見ムードを広げた市場の注目材料は明日まで予定されているFOMC。

利上げを規定事実として織り込んでいる市場の中で意識されるのは

イエレン議長を始め、発言内容に次期利上げのスピードを示唆する内容が

含まれるかどうかです。

 

つまり、利上げという材料はほとんど織り込み済みなので、

「利上げします」というのが「わおっ!」という材料として

市場を押し上げることはないということです。

ロイターや各種シンクタンクの分析では、

緩やかな利上げを示唆する可能性が高いと言われていますが、

つまり、次の動きがどれくらいのスピードで進むかで

市場はもう一度影響を受けることになるということです。

 

前日に引き続き、水産、医薬、小売など

割安として認識された業種に目が向いていますが、

材料の出尽くしまではこのような動きを想定していいでしょう。

 

日本水産などバランスよく戦略銘柄に織り込んだおかげで

利益は確保していますが、

大きな下落の日は影響も真っ先に受ける可能性があるので、

利益管理だけはしっかりやっていきましょう。

 

【各市場の動き】

 

日経平均(円):19,250.52    +95.49    +0.50%

NYダウ(ドル):19,796.43   +39.58     +0.20%

ドル(円):   115.16-17   -0.66円高    -0.56%

ユーロ(円):  122.39-43   +0.04円安    +0.03%

 

お買い物カゴ