【市場の総括】
2025年5月8日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比148円97銭(0.41%)高の3万6928円63銭で取引を終えました。FOMCを波乱なく通過した米国市場が上昇して、日本市場にもポジティブな反応が波及しました。
FOMCの影響に加えて、為替市場は2日連続で円安基調が続き、輸出関連株に買いが集まりました。米国市場でハイテク関連が買われたことを反映して、半導体関連が強気となりました。
||米国市場は一斉に反発
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反発し、前日比284ドル97セント(0.69%)高の4万1113ドル97セント、ナスダックは3営業日ぶりに反発し、前日比48.503ポイント(0.27%)高の1万7738.162、S&P500種も反発し、前日比24.37ポイント(0.43%)高の5,631.28で取引を終えました。
FOMCの結果発表は概ね市場予想の通りで政策金利の据え置きが決定されました。大きな波乱なく通過したことを好感して買いが広がりました。中国と米国間の関税をめぐる協議がスイスで開かれるとのニュースも加わり、幅幅広い業種が買われました。
【 今後の投資戦略】
日経は伸びているようで、壁にぶつかっている様子が伺えます。本日もその様子が明確に見えましたが、節目の37,000円がその壁になっています。チャートを添付していますので参考にしてください。
寄り付いてから上げ幅がすぐに3桁を超えて37,000円に近づくとレジスタンスに合い急速に上げ幅を縮小しました。その後はマイナスに沈んでから午後に入ると再び上昇、やはり頭を抑えられるのは37,000付近。
今週に入ってずっと同じ動きになっていますので、ここは強力なレジスタンスラインとして残ります。このラインを突破することによって中期的にも上昇トレンド入りと判定できるでしょう。
米国の関税政策により4月から5月の2ヶ月だけで1800億円の下押し要因になると説明したトヨタの決算結果はインパクトの大きなものでしたが、増配を発表することで大きな下げはみられませんでした。決算発表の後、1日ー2日過ぎてから大きな反応することもよく見られることなので、明日までは様子を見て自動車関連に資金を投じるか決めるのが良いでしょう。
またその動きが日本市場に大きく影響しますので、発表が行われた今日だけでなく明日以降も注目してチェックする必要があります。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 36,928.63 | +148.97(0.41%) |
TOPIX | 2,701.48 | +5.32(0.20%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 144.19 - 144.21 | +1.01(0.70%) |
ユーロ・円 | 162.73 - 162.75 | +0.04(0.02%) |
ユーロ・ドル | 1.1284 - 1.1286 | -0.0078(-0.68%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,113.97 | +284.97(0.69%) |
S&P500種 | 5,631.28 | +24.37(0.43%) |
ナスダック | 17,738.162 | +48.503(0.27%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.320 | +0.025 |
米10年国債(%) | 4.270 | -0.023 |