2017年2月7日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は65円93銭(0.35%)安い1万8910円78銭でした。
米国市場の下落や円高の動きを受けて、ギャップあけてスタートしましたが、
決算への期待が根強く下値を支えたことで陽線を形成、
ギャップ幅を縮めながら引けました。
10日予定されている首脳会談の結果を見極めたい様子見ムードが強いので、
方向感のないこの動きは続く可能性があります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比19ドル04セント(0.1%)安の2万0052ドル42セント、
ナスダック総合株価指数も小幅反落して、
前営業日比3.214ポイント(0.1%)安の5663.552で取引を終えました。
材料になるような大きなニュースはなく、
基本は方向感の定まらない相場になりました。
トランプ氏の反移民法案に対して反対意見を表明する企業が増えたことで、
不透明性の高まりを嫌う心理も動いています。
しかし、まだ2万ドル台は保っていることから、
下値でのファンダメンタル的な支えは強いと分析することができます。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本の市場は111円台まで円高が進むことで、
輸出関連株に売りが広がりました。
米国市場の方向感に欠けた動きも加わり
スタートは前日の終値から離れて、空をあけて寄り付きました。
午後は日銀のETF買いへの期待や
業績に対する期待が強く、下値では買いが入ることで支えてくれましたが、
薄い商いと共に様子見が強い雰囲気を形成しました。
10日予定されている日米首脳会談の結果を
見極めるまでは、ポジションを傾けることが難しく、
トランプ氏の口から円安を催すような発言も期待するのは難しいでしょう。
東証1部の売買代金は2兆610億円、
かろうじて2兆円台はキープしていますが、
商いも方向感にかけている様子です。
売買高は16億9448万株、東証1部の値下がり銘柄数は1291、
値上がりは562、変わらずは149銘柄でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上下ヒゲを持つ、小陽線を形成しました。
高値と安値を切り下げる下降の形で、
25日移動平均線にぶつかってから下がる動きが鮮明になりました。
直近の安値になっている2/3の安値を割り込み、
1/18の安値も視野に入れる位置まできました。
直近の動きとしては1/18の安値が心理的に重要な位置を占めているので、
ここで支持されるかによってその後の相場心理に影響を与えそうです。
一目均衡表の雲の中を下っていく動きは継続、
26日先には雲も薄くなっていることから、変化日と共に
雲が入れ替えることも想定されます。
前日は「当分は雲の中を彷徨う動きになりそうです。」と書きましたが、
今週まではこの動きを続ける可能性の高い現状です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
方向感のない相場というのは投資家にとってみれば
最も疲れるタイミングでもあります。
しかし、相場はこのようにモタモタしてタイミングの方が
実はより長かったりするものです。
本日は円高に伴い水産・農林業(1位)、不動産業(3位)などの
内需関連銘柄が相場を支えましたが、
10日前後まではその動きが続きそうです。
円相場に影響を与えそうな材料となるのは
米国の12月貿易収支、明日日本の12月国際収支、
どちらも為替市場に影響するような指標です。
ジャスダックは終値でわずかな上昇、
マザーズの下げ幅も日経225より低く、
資金は新興市場と内需型にシフトしているのがわかります。
10日前後までは内需株を物色してみるのが
効果的な戦略と考えられます。
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【各市場の動き】
日経平均(円):18,910.78 -65.93 -0.35%
NYダウ(ドル):20,052.42 -19.04 -0.09%
ドル(円): 112.13-14 -0.60円高 -0.53%
ユーロ(円): 119.80-84 -1.40円高 -1.15%