【市場の総括】
2025年7月29日の東京株式市場は3日続落しました。終値は前日比323円72銭(0.79%)安の4万0674円55銭で取引を終えました。先週までの上昇を受けた利益確定売りが優勢となり、特に半導体や自動車といった輸出関連株に売りが集中しました。
今週予定されている日米の金融政策決定会合や主要企業の決算発表を前に、ポジション調整の動きが広がりました。今後は、決算内容や政策動向次第で上下いずれへの振れにも警戒が必要です。
||米国市場はまちまちな動き
前日の米株式市場は反落し、前週末比64ドル36セント(0.14%)安の4万4837ドル56セント、ナスダックは4日続伸し、前週末比70.268ポイント(0.33%)高の2万1178.585、S&P500種は小幅に6日続伸し、前週末比1.13ポイント(0.01%)高の6389.77で取引を終えました。
ダウは利益確定売りが優勢となったものの、ハイテク株人気が引き続き強く、S&P500とナスダックは堅調でした。米国・EU間の自動車関税合意はおおむね織り込み済み。主要ハイテク企業の決算やFOMCを控え、材料待ち・持ち高調整の動きも目立ちました。今後はFOMCと企業決算、貿易協議の進展が最大の注目材料となります。
【 今後の投資戦略】
日本市場は本日、前週の上昇一服後の利益確定売りが広がりました。主要企業決算と米金融政策決定会合を控え、持ち高調整の動きが目立っています。今週はグロースや大型株、特に半導体関連への利益確定売りが圧力となりました。新たな材料が出るまでこの動きは継続し、指数はもみ合いが続く可能性が強いです。
米国株の堅調が継続すれば日本株の下値も限定的と考えられますが、突発的な地政学リスクや政策変更には常に注意が必要です。今後の投資戦略としては、ボラティリティの高まりに警戒しつつも、グロース・インバウンド関連など見直し期待ある銘柄に分散した投資が有効です。主要イベント明けのトレンド変化も柔軟にキャッチアップしましょう。
決算直近で面白い動きが期待されるのがオリエンタルランドです。本日の市場動画の中で説明しているので、動画でご確認ください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,674.55 | -323.72(-0.79%) |
TOPIX | 2,908.64 | -22.09(-0.75%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 148.50 - 148.51 | +0.22(0.14%) |
ユーロ・円 | 171.45 - 171.46 | -1.66(-0.95%) |
ユーロ・ドル | 1.1544 - 1.1546 | -0.0130(-1.11%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,837.56 | -64.36(-0.14%) |
S&P500種 | 6,389.77 | +1.13(0.01%) |
ナスダック | 21,178.585 | +70.268(0.33%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.555 | -0.010 |
米10年国債(%) | 4.412 | +0.025 |