【市場の総括】
2025年8月1日の東京株式市場は反落しました。終値は前日比270円22銭(0.66%)安の4万0799円60銭で取引を終えました。下げ幅は一時480円に達しましたが、押し目拾いの動きも散見され後場はやや下げ渋る形となりました。
半導体株(特に東京エレクトロン)が大幅安、前日の米SOX指数急落も響きました。週末の持ち高調整と、今晩の米雇用統計を前に積極的な買いは控えられました。
||米国市場は3指数揃って下落
前日の米株式市場は4日続落し、前日比330ドル30セント(0.74%)安の4万4130ドル98セント、ナスダックは反落し、前日比7.226ポイント(0.03%)安の2万1122.448、S&P500種は続落し、前日比23ドル51セント(0.36%)安の6339ドル39セントで取引を終えました。
パウエルFRB議長が9月利下げに慎重な姿勢を示し、加えてPCEデフレーターの上振れでインフレ再燃への警戒感が浮上しました。半導体株などグロース系に売りが優勢でしたが、一方で好決算を発表したマイクロソフトやメタは堅調な動きとなり、下値を支えました。
【 今後の投資戦略】
今週は高値更新局面から一転、イベント通過後の利益確定売りとテーマ株物色が交錯する1週間となりました。来週の展望は結論から申し上げると、8月相場入りで、海外勢の夏枯れによる売買低調が来週以降の要注意ポイントです。それに加えて、決算発表、半導体・AI関連銘柄の動向でしょう。
8月相場も材料ごとに売買が向かいやすい展開が継続すると予想します。短期イベントリスクに注意しつつも、セクター・規模別に資金の循環が起きているので、おとなしい動きを見せる内需・ディフェンシブ銘柄もポートフォリオの中に組み入れるようにしましょう。
注目銘柄として三菱電機を解説しているので、相場の解説動画も合わせてご覧ください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,799.60 | -270.22(-0.66%) |
TOPIX | 2,948.65 | +5.58(0.19%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 150.56 - 150.57 | +1.18(0.78%) |
ユーロ・円 | 172.01 - 172.02 | +0.99(0.57%) |
ユーロ・ドル | 1.1423 - 1.1425 | -0.0025(-0.21%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,130.98 | -330.30(-0.74%) |
S&P500種 | 6,339.39 | -23.51(-0.36%) |
ナスダック | 21,122.448 | -7.226(-0.03%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.550 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.376 | +0.002 |