【市場の総括】
2025年8月5日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比258円84銭(0.64%)高の4万0549円54銭で取引を終えました。米国でFRBの9月利下げ再開観測が台頭し、リスク選好の買い戻しが旺盛となりました。一方で円高警戒感はくすぶり、買い一巡後は上値が重くなる場面もありました。
三菱重工業が好決算と豪州の護衛艦受注を背景に買いを集め、売買代金はトップに。電子部品やハイテク関連が全般的に強く、約7割の銘柄が値上がりする全面高となりました。
||米国市場は揃って大きく上昇
前日の米株式市場は6営業日ぶりに反発し、前週末比585ドル06セント(1.34%)高の4万4173ドル64セント、ナスダックは3営業日ぶりに反発した。前週末比403.450ポイント(1.95%)高の2万1053.582、S&P500種も反発し、前日比91ドル93セント(1.47%)高の6329ドル94セントで取引を終えました。
FRBの9月利下げ期待が市場心理を支えました。S&P500やナスダックもハイテク株中心に買い戻しの動きが強まりましたが、一方でインフレ懸念や経済指標の不透明感は依然として警戒されており、相場は方向感が揺れている状況です。
【 今後の投資戦略】
毎日が激しい動きですね。米国市場も天井から調整が進む形に入りましたが、それを否定するかのように大きく切り返しました。前日紹介したFedWatchによる利下げの可能性は90%まで進み、高官によるコメントも相次いでいます。9月の利下げが現実に見えて来ている中、米国は堅調な業績発表が続き、先高観がまだまだ強い相場模様です。
FRBの利下げ期待が市場センチメントを支える今は、成長関連セクターの押し目買い機会と捉えられます。円高など為替リスクも警戒しつつ、経済指標や決算内容をしっかり注視し、業種を集中させることなく、分散投資を徹底することが重要です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,549.54 | +258.84(0.64%) |
TOPIX | 2,936.54 | +20.34(0.70%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 147.30 - 147.31 | -0.57(-0.38%) |
ユーロ・円 | 170.15 - 170.17 | -0.84(-0.49%) |
ユーロ・ドル | 1.1550 - 1.1551 | -0.0013(-0.11%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,173.64 | +585.06(1.34%) |
S&P500種 | 6,329.94 | +91.93(1.47%) |
ナスダック | 21,053.582 | +403.450(1.95%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.470 | -0.035 |
米10年国債(%) | 4.194 | -0.025 |