【市場の総括】
2025年8月14日の東京株式市場は7営業日ぶりに反落しました。終値は前日比625円41銭(1.45%)安の4万2649円26銭で取引を終えました。短期的な過熱感と円高進行を背景に利益確定売りが広がりました。連日の史上最高値更新から一転、主力株を中心に売りが優勢となりました。
TOPIXは33.96pt安(-1.10%)の3,057.95。グロース250指数は1.83pt高(+0.24%)の779.58と小幅反発となりました。前日まで6日で約3,000円急騰し3日連続の“窓開け”を形成した流れの反動で、利益確定が優勢になりました。
||米国市場はおおはばに上昇
前日の米株式市場は続伸し、前日比463ドル66セント(1.04%)高の4万4922ドル27セント、ナスダックは続伸し、前日比31.236ポイント(0.14%)高の2万1713.140、S&P500種も続伸し、前日比20.82ポイント(0.32%)高の6466.58で取引を終えました。
ベッセント財務長官の「連続利下げ」発言を背景にFRBの早期緩和期待が一層強まり、ディフェンシブや消費関連も物色されました。ハイテクは一服感も、幅広いセクターに資金が入り全体的に堅調。今晩のPPIなど新たな経済指標発表も注視されています。米国株は引き続き上昇基調ですが、連日の高値更新による短期的調整も意識され始めています。
【 今後の投資戦略】
やっと、という言葉ふさわしいでしょう。7営業日ぶりの反落でした。3,000円一週間もしないうちにあげてきたので、その利益をとるとしてもいいでしょう。急騰後の反動で利益確定売りとともに、円高・米利下げ見通しによる市場心理の変化が鮮明です。米FRBの利下げ期待とともに、ドル安・円高トレンドが株価の上値余地を制限しました。注目は今夜のPPIと明日の小売売上高などの経済指標です。
注目銘柄・業種について考えてみましょう。循環物色の傾向が続くなか、主力株の調整とともにバリュー・ディフェンシブが注目されやすい地合いです。また、円高潮流でも力を発揮するのは円高耐性を持っている銘柄でしょう。詳しくは本日の解説動画を参照してください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 42,649.26 | -625.41(-1.45%) |
TOPIX | 3,057.32 | -34.59(-1.12%) |
為替(日本時間 17:00) | ||
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ドル・円 | 146.39 - 146.40 | -1.13(-0.76%) |
ユーロ・円 | 171.23 - 171.25 | -1.48(-0.85%) |
ユーロ・ドル | 1.1696 - 1.1697 | -0.0011(-0.09%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,922.27 | +463.66(1.04%) |
S&P500種 | 6,466.58 | +20.82(0.32%) |
ナスダック | 21,713.140 | +31.236(0.14%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.545 | +0.030 |
米10年国債(%) | 4.234 | -0.058 |