【市場の総括】
2025年8月15日の東京株式市場は大幅反発しました。終値は前日比729円05銭(1.71%)高の4万3378円31銭で取引を終えました。TOPIXも49.73pt高(+1.63%)の3,107.68で最高値を更新。グロース250指数は8.66pt高の788.24と堅調でした
4~6月期の国内実質GDPが年率1.0%増と市場予想を上回り、連日好材料が続いたこと、為替で円安が進んだことが株価上昇の主要因です。半導体・ハイテク、大手銀行、輸出関連が強い買いを集め、特にソフトバンクグループやレーザーテックなどが最高値を更新しました。
||米国市場はまちまちな動き
前日の米株式市場は3日ぶりに小幅反落し、前日比11ドル01セント(0.02%)安の4万4911ドル26セント、ナスダックは3日ぶりに小幅に反落し、前日比2.470ポイント(0.01%)安の2万1710.670、S&P500種は小幅に3日続伸し、前日比1.96ポイント(0.03%)高の6468.54で取引を終えました。
米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことでインフレ懸念が再燃、ダウが反落しました。S&P500種指数は小幅続伸、ナスダックも下落はしたものの、高値圏で推移し、グロース・ハイテク株への資金流入が強い状況が続いています。 米国株の全体的な基調は強いものの、今晩以降は追加の小売売上高などインフレ指標や要人発言など外部要因で基調の変化にも注意が必要です。
【 今後の投資戦略】
歴史的な一週間が終わりました。ここまであげる要因が見当たらない、なぜここまであがる?と嘆く声があちらこちらで聞こえてきました。先日も解説しましたが、バブルに近い心理で上がっていく相場では、まともな理由を探そうとしても無理です。持たざるリスクの方が大きく意識されている相場では、理性的とは思えない過熱感を作り出すものです。
しかし、すべての波には終わりがある。連続最高値更新の局面では材料出尽くし後の反動や利益確定が進むので、常に警戒が必要です。半導体・銀行・輸出株主導の地合いが続いていますが、今後は内需ディフェンシブや高業績・好材料銘柄、新興グロースにも循環物色が向かうので、物色の目を向けてみましょう。
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【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 43,378.31 | +729.05(1.71%) |
TOPIX | 3,107.68 | +49.73(1.63%) |
為替(日本時間 17:00) | ||
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ドル・円 | 146.99 - 147.00 | +0.44(0.30%) |
ユーロ・円 | 171.73 - 171.74 | +0.57(0.33%) |
ユーロ・ドル | 1.1682 - 1.1684 | +0.0003(0.02%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,911.26 | -11.01(-0.02%) |
S&P500種 | 6,468.54 | +1.96(0.03%) |
ナスダック | 21,710.670 | -2.470(-0.01%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.560 | +0.010 |
米10年国債(%) | 4.285 | +0.051 |