【市場の総括】
2025年8月22日の東京株式市場は4日ぶりに小反発しました。終値は前日比23円12銭(0.05%)高の4万2633円29銭で取引を終えました。米FRBパウエル議長講演・ジャクソンホール会議など重要イベント直前の様子見姿勢が強い一方、やや買い優勢となり週末を迎えました。主力株の押し目買い需要や一部ディフェンシブ・材料株への資金シフトも目立ちました。
今週の日経平均は週初に最高値圏で一時強含みを見せたが、米国ハイテク株安と利益確定売りを契機に3日続落しました。本日反発はしたものの、4万3,000円割れのままです。TOPIXはディフェンシブ資金シフトで下値堅持、グロース250指数は軟調な動きで終わっています。
||米国市場は3指数が下落
前日の米株式市場は3日ぶりに反落し、前日比152ドル81セント(0.34%)安の4万4785ドル50セント、ナスダックは3日続落し、前日比72.545ポイント(0.34%)安の2万1100.312、S&P500種は5日続落し、前日比25.61ポイント(0.40%)安の6370.17で取引を終えました。
小売大手ウォルマート決算が市場予想を下回り、消費関連株が連れ安になったことが指数に影響しました。FRB高官のタカ派発言・利下げ観測後退も重荷になりました。 全体的にはパウエルFRB議長講演を控え、ハイテク・成長株に利益確定売り、逆にエネルギー・医療などは底堅い動きとなっています。
【 今後の投資戦略】
過熱感たっぷりの市場がやっと一息いれた一週間でした。ここからが分岐点になるでしょう。米国のFRB関連イベント(主にパウエル講演)通過後は、米国市場の方向が決まり、為替・金利、米インフレ指標の動き次第で日本株も新しい流れ入りとなる可能性があります。
最短では週末の動きを反映して、外部環境が落ち着けば押し目買いにより、主力株のリバウンドに期待したいところです。もちろん、その逆の結果になる場合は、米国の利下げ観測後退から来る調整続行も想定シナリオに入れて備える必要があります。
ディフェンシブ・割安株優勢の流れ継続も見込まれますので、出遅れ銘柄や個別好材料銘柄への循環物色も活発化の可能性も頭の片隅には入れて起きたいですね。今週もお疲れさまでした。来週には暑さが和らぐことを期待したいです。週末、ゆっくりしてください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 42,633.29 | +23.12(0.05%) |
TOPIX | 3,100.87 | +17.92(0.58%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 148.49 - 148.50 | +0.91(0.61%) |
ユーロ・円 | 172.11 - 172.13 | 172.11 - 172.13 |
ユーロ・ドル | 1.1590 - 1.1592 | -0.0067(-0.57%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 44,785.50 | -152.81(-0.34%) |
S&P500種 | 6,370.17 | -25.61(-0.40%) |
ナスダック | 21,100.312 | -72.545(-0.34%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 1.615 | +0.010 |
米10年国債(%) | 4.328 | +0.033 |