【市場の総括】
2025年8月25日の東京株式市場は続伸しました。終値は前週末比174円53銭(0.41%)高の4万2807円82銭で取引を終えました。米FRBパウエル議長がジャクソンホール会議で利下げへの前向き姿勢を示唆したことによる米国主要株の急伸を受け、国内半導体株や主力輸出株などに買いが広がりました。
TOPIXは3,105.49pt(+0.15%)で続伸、東証グロース250指数は4営業日ぶり反発で786.98ptと上昇しました。前場は先物買いも絡み、一時500円超高となる場面もあったものの、円高傾向が上値を抑制し伸び悩みました。
||米国市場は最高値更新の上昇
前日の米株式市場は大幅に反発し、前日比846ドル24セント(1.88%)高の4万5631ドル74セント、ナスダックは4日ぶりに反発し、前日比396.223ポイント(1.87%)高の2万1496.535、S&P500種は6営業日ぶりに反発し、前日比96.74ポイント(1.51%)高の6466.91で取引を終えました。
パウエルFRB議長のハト派講演、利下げ期待が強まったことを背景に、主要3指数が大幅高で着地しました。ダウ平均は8ヶ月ぶりに最高値を更新しました。景気敏感株・半導体・AI関連で買い戻しが加速しました。
【 今後の投資戦略】
米利下げ期待背景に主力株主導の上昇が顕著。短期的には円高や材料出尽くし後の一時的反動にも注意ですが、米国金利動向や半導体株決算など重要イベント目白押しです。1つ気になるのは、エヌビディア及びMicrosoft、AI関連をリードする2銘柄の上値が重くなりつつあることです。
投資家心理は強気継続ですが、今週は米エヌビディア決算(27日)や米7月PCE物価指数など、重要イベントでボラティリティが拡大する可能性が大きくなります。分散戦略・利益確定の注文は必ず設定しておき、為替の動きにも常に注意しておきたい週間です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 42,807.82 | +174.53(0.41%) |
TOPIX | 3,105.49 | +4.62(0.15%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 147.20 - 147.22 | -1.40(-0.94%) |
ユーロ・円 | 172.45 - 172.46 | +0.16(0.09%) |
ユーロ・ドル | 1.1713 - 1.1715 | +0.0119(1.02%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 45,631.74 | +846.24(1.88%) |
S&P500種 | 6,466.91 | +96.74(1.51%) |
ナスダック | 21,496.535 | +396.223(1.87%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.615 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.253 | -0.075 |