【市場の総括】
2025年9月9日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。終値は前日比184円52銭(0.42%)安の4万3459円29銭で取引を終えました。取引時間中には史上初の44,000円台を記録する場面もありましたが、利益確定売りが優勢となり、午後には下落に転じました。
前場は新政権財政政策期待と米株高の流れで急伸、後場は利益確定・円高進行など重しとなり急反落する変動性に飛んだ一日でした。市場では、自民党総裁選での経済政策論戦や米物価指標(CPI)の内容を見極めたいとのムードが強く感じられます。
||米国市場は揃って上昇
前日の米株式市場は反発し、前週末比114ドル09セント(0.25%)高の4万5514ドル95セント、ナスダックは反発し、前週末比98.311ポイント(0.45%)高の2万1798.699、S&P500種も反発し、前日比13.65ポイント(0.21%)安の6,495.15で取引を終えました。
来週に開かれるFOMCで利下げが確率が高いとの観測とハイテク株への買いが支えとなりましたが、今週は米インフレ指標(CPI)待ちで様子見姿勢も入って上昇幅は限られました。
【 今後の投資戦略】
あれ、2日目でもう終わり?意外と早かったピークでした。米国のハイテク買いが寄与して、大型ハイテクや景気敏感株中心に買いが進み、前場は上昇が目立ちました。任天堂、三菱重工など主力銘柄も値を伸ばす場面があるなど、44,000円を固めるかのような動きがみられました。しかし、後場になるとあっさりと材料出尽くし感が強まり、利益確定売りや円高警戒から総じて軟調となりました。
気になるのは為替の動きで、米国長期金利が利下げ期待で下げ幅を拡大させると146円台まで円高が一気に進みました。利下げが実際に目の前に現れるまでは思惑による円高が継続する可能性もあるので、輸出関連銘柄には注意しましょう。グロース市場は年初来高値圏からの利益確定売りが優勢となりました。業種別ではその他製品、不動産、非鉄金属など前場は強かったのですが、利益を固める動きが足元を掴みました。
まとめると、 今週は米国の物価指数(CPI)、日本の政局などイベントリスクと投資家心理の変化に警戒が必要です。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 43,459.29 | -184.52(-0.42%) |
TOPIX | 3,122.12 | -16.08(-0.51%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 147.08 - 147.09 | -0.44(-0.29%) |
ユーロ・円 | 173.00 - 173.01 | -0.08(-0.04%) |
ユーロ・ドル | 1.1762 - 1.1763 | +0.0030(0.25%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 45,514.95 | +114.09(0.25%) |
S&P500種 | 6,495.15 | +13.65(0.21%) |
ナスダック | 21,798.699 | +98.311(0.45%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 1.560 | -0.005 |
米10年国債(%) | 4.041 | -0.036 |