【市場の総括】
2025年10月16日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比605円07銭(1.27%)高の4万8277円74銭で取引を終えました。TOPIXは19.78ポイント高の3203.42(+0.62%)、東証グロース250指数は730.39(-11.11)でした
米ハイテク株高や自民党と維新の連立協議入り報道が追い風となり、政局不透明感の後退が市場を押し上げました。特にソフトバンクグループ(SBG)は傘下の英アーム株が上昇したことを受けて大幅高となり、1社で日経平均を約380円押し上げています。上値の重さは残るものの、投資家のセンチメントは改善しつつあり、短期的な底入れ感が広がっています。今後は企業決算シーズンを控え、業績見通しに対する選別姿勢が強まる見通しです。
||米国市場はまちまちな動き
前日の米株式市場は3営業日ぶりに反落し、前日比17ドル15セント(0.03%)安の4万6253ドル31セント、ナスダックは反発し、前日比148.379ポイント(0.65%)高の2万2670.080、S&P500種も反発し、前日比26.75ポイント(0.40%)安の6,671.06で取引を終えました。
トランプ大統領による中国批判発言が再び米中摩擦懸念を呼び、買いが一巡しました。しかし、金融緩和継続の観測が下支えし、テクノロジー株は健闘しています。政府機関の一部閉鎖継続は一時的な重石となっているものの、投資家の焦点は来週から本格化する大手企業決算に移っています。
【 今後の投資戦略】
日本市場は政治リスクの後退を背景にセンチメントが改善しています。短期的には上値余地があるものの、高値圏にあるため戻り売りのタイミングも慎重に見極めたい局面です。
注目点として考えられるポイントは:
•政局安定が再評価され、内需・インフラ関連に買いが波及する可能性があります。
•米半導体株高が続けば、東京エレクトロン、アドバンテストなども引き続き物色対象となる見込みです。
ここから戦略を立案してみると、
•上昇可能性:半導体関連(東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックなど)、情報通信(SBG上昇で関連株も連動上昇)。
•下落業種:ゲーム・エンタメ(任天堂、東宝などが利益確定売り)
従って注目する銘柄はAI・ロボティクス、再生エネルギー関連などから物色するようにしましょう。これらは政策後押しの期待が高まっています。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 48,277.74 | +605.07(1.27%) |
TOPIX | 3,203.42 | +19.78(0.62%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 151.21 - 151.22 | -0.03(-0.01%) |
ユーロ・円 | 176.20 - 176.22 | +0.23(0.13%) |
ユーロ・ドル | 1.1651 - 1.1653 | +0.0016(0.13%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 46,253.31 | -17.15(-0.03%) |
S&P500種 | 6,671.06 | +26.75(0.40%) |
ナスダック | 22,670.080 | +148.379(0.65%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.650 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.031 | +0.002 |