【市場の総括】
2025年10月29日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前日比1088円47銭(2.17%)高の5万1307円65銭で取引を終えました。2営業日ぶりに最高値を更新しました。
米国株の連日の強さと米中貿易懸念の緩和、米利下げ観測が市場心理を押し上げ、国内でも半導体関連株を中心に買いが急増しました。リスク許容度の高まりにより、短期的な上昇基調が強まる展開となっています。政策期待や企業業績の好転も追い風となっています。
||米国市場は続伸
28日の米株式市場は4日続伸し、終値は前日比161ドル78セント(0.34%)高の4万7706ドル37セント、ナスダックは4日続伸し、終値は前日比190.037ポイント(0.80%)高の2万3827.493、S&P500種も4日続伸し、終値は前日比15.73ポイント(0.22%)高の6890.89で取引を終えました。
エヌビディアなど半導体・AI関連株の好調が相場を支えています。米中協議進展や連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が市場に強気ムードをもたらしています。今後とはFOMCの結果に関心が集まります。
【 今後の投資戦略】
本日はアドバンテストの日といっていいでしょう。1077円の寄与度からわかるように、ストップ高配分で、市場全体をほぼ一人であげたといっても過言ではありません。これにより、日経平均は史上最高値を大きく更新しました。
ただし、TOPIXが軟調で新興グロース市場は調整色が強いことから、指数間での動きに差が出ています。短期的には押し目買いの好機としつつも、過熱感には注意が必要です。半導体関連(アドバンテスト、東京エレクトロンなど)が市場の主役でありますが、AIバブルという印象を否めません。利益を確保できるレベルで決済の注文は設定しておきましょう。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 51,307.65 | +1,088.47(2.17%) |
| TOPIX | 3,278.24 | -7.63(-0.23%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 152.07 - 152.08 | -0.08(-0.05%) |
| ユーロ・円 | 176.89 - 176.91 | -0.42(-0.23%) |
| ユーロ・ドル | 1.1631 - 1.1633 | -0.0022(-0.18%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 47,706.37 | +161.78(0.34%) |
| S&P500種 | 6,890.89 | +15.73(0.22%) |
| ナスダック | 23,827.493 | +190.037(0.80%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.650 | +0.010 |
| 米10年国債(%) | 3.975 | -0.007 |





