2017年11月14日の東京株式市場は5日続落しました。
終値は前営業日比98銭安の2万2380円01銭でした。
特段の材料がない中、先週末の解説通り、
前半は様子見の相場が続いています。
利益確定で売りが一巡した後は、調整終わりと判断した
投資家からの買いが入り、プラスに転じる場面もありましたが、
まだ積極的な買いには進まず、
1円以下の変動幅で本日の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発しました 。
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発して
前営業日比17ドル49セント(0.1%)高の2万3439ドル70セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して、
前営業日比6.656ポイント(0.1%)高の6757.595で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均とナスダック総合株価指数の
動きにギャップが現れ始めました。
騰落が逆転しているのは2日連続です。
ダウは押し目買いと税制改革に対する懸念が拮抗しましたが、
ナスダックでは一部ニュースが出た銘柄に買いが集中したことで
買いが優勢になりました。
どちらも「誤差範囲」と言える変動幅で、
直近の急ピッチな上昇に対する投資家の警戒心が
強くなっていることが読み取れます。
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【日本市場の動向】
日本市場は材料不足の中で、変動幅からわかるように
本日も不安定な動きを続けました。
利益確定の動きから押し目を拾うが買いが入ることで、
プラスに転じた後、引けにかけては下げて
1円以下の下げ幅で引けました。
前日は下げていた証券がかろうじてプラス圏で終了、
ゴム製品、その他製品、金属製品など
「製品」トリオが上昇率トップ3を占めました。
一方、小売業、食料品、水産・農林業など
内需型の銘柄には売りが広がりました。
日経の日足は長い上ひげを持つ陽線を形成しました。
下げ幅は小さいですが、下げの圧力が強い形、
下げ幅だけをみると下げ止まり、どっちつかずの動きで
流れを読むのが難しくなりました。
1σをひげで超える挑戦をしましたが、
抑えられて、抵抗と変わったので、
明日も抵抗にあう場合は、当分このポイントを突破するのが
難しくなります。
利益確定が出た後もすぐに買いが入ることで
耐えている格好ですが、ここから下げると
22,000円までは一気に調整に入る可能性があるので
注意が必要です。
商いは2日連続の3兆円割れ、
東証1部の売買代金は概算で2兆9865億円、
売買高は17億3579万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1338、
値上がりは622、変わらずは75銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
明日の日経も方向感の乏しい動きが予想されます。
材料が不足する中、主力銘柄が買われにくい場合は
新興市場、中・小型銘柄に資金が回ることで、
引けにかけて強く戻し、プラスに転じていた10月の動きとは
反対のことが起きっています。
テクニカル的にも心理的にも積極的な買いは入りづらい局面です。
明日も上昇を引き起こす材料は見当たらず、
後は外部材料頼みになります。
米国株がしっかり動く、本日進んでいる円安がさらに進むような
外部材料が強力に働かない限り、
明日も明確な方向性は見せられませんが、
下げ幅も限定的になる可能性が高いでしょう。
主力銘柄ではトレンド転換を準備する銘柄が見られているので、
転換を中心に物色、
また、空売りで取り組んでいる戦略銘柄には
早くも利益が発生しているので、
短期的な空売り戦略の平行も有効でしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,380.01 -0.98(-0.00%)
NYダウ 23,439.70 +17.49(0.07%)
ドル・円 113.72 – 113.73 +0.27(0.23%)
ユーロ・円 133.23 – 133.27 +1.17(0.88%)