【市場の総括】
2025年12月15日の東京株式市場は反落しました。終値は668円44銭安の5万168円11銭で取引を終えました。2営業日ぶりに値下がりとなりました。 一方、東証株価指数(TOPIX)は7.64ポイント高の3431.47と小幅ながら続伸しており、グロース株比率の高い日経平均とバリュー寄りのTOPIXで明暗が分かれる展開でした。
東証グロース市場250指数の現物終値は669.05ポイントと、グロース先物の清算値651ポイントに対して18.05ポイント高い水準ですが、全体としては調整色が強まっています。前週末の米国市場でナスダック総合が約400ポイント急落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%強下落した流れをそのまま引き継ぎ、東京市場の半導体や電子部品株に売りが集中したことが挙げられます。
||米国市場は週末に下落
12日の米株式市場は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比245ドル96セント(0.50%)安の4万8458ドル05セント、ナスダックは続落し、終値は前日比398.686ポイント(1.68%)安の2万3195.169、S&P500種も反落し、前日比73.59ポイント(1.06%)安の6,827.41で取引を終えました。
FOMC後にいったんは株高となったものの、その後はAI投資を巡る不透明感や一部企業の業績見通しをきっかけに、成長株からバリュー株への資金シフトが進んでいます。 ナスダック100が2%近く下落する一方で、ラッセル2000やダウ平均が相対的に底堅く推移しており、グロースからバリューへのローテーションを示す動きとなっています。
【 今後の投資戦略】
気になっていたFOMCを通過して、今週の日本のイベントが注目されます。日銀会合が18-19の予定で開催されますが、利上げはほぼ確実だとみられ、折り込み済みだと思われています。重要なのは植田総裁の内容でしょう。
足元の日本市場では、半導体・ハイテク株の調整により日経平均が大きく押し込まれた一方、TOPIXや内需バリュー株は底堅く推移しており、指数間・セクター間のパフォーマンス格差が顕著になっています。 投資家としては、インデックス全体ではなく、中身の入れ替わりと資金シフトの流れを丁寧に追うことが重要な局面です。日経平均は当面ボラティリティを伴う上下動が続きやすい一方、TOPIXや内需・バリューを中心としたインデックスは相対的に底堅さを維持する展開が見込まれます。 したがって、指数連動のポジションでは日経平均一本ではなく、TOPIX連動やバリュー寄りETFの比重を高める形でリスク分散を図る戦略が有効だと判断できます。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 50,168.11 | -668.44(-1.31%) |
| TOPIX | 3,432.46 | +8.63(0.25%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 155.02 - 155.04 | -0.62(-0.39%) |
| ユーロ・円 | 181.87 - 181.89 | -0.83(-0.45%) |
| ユーロ・ドル | 1.1732 - 1.1734 | -0.0006(-0.05%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 48,458.05 | -245.96(-0.50%) |
| S&P500種 | 6,827.41 | -73.59(-1.06%) |
| ナスダック | 23,195.169 | -398.686(-1.68%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 1.955 | +0.005 |
| 米10年国債(%) | 4.186 | +0.036 |





