【市場の総括】
2025年12月22日の東京株式市場は続伸しました。終値は前週末比895円18銭(1.81%)高の5万0402円39銭で取引を終えました。TOPIXは3405.17と21.51ポイント高、上昇率は約0.64%となり、広範な銘柄で堅調な値動きとなりました。
一方、東証グロース市場指数は859.43と2.56ポイント安で、下落率は約0.30%と新興成長株には調整売りが優勢でした。前週末の米国市場でハイテク株が上昇した流れが波及し、AI・半導体関連株に幅広く買い戻しが入ったことが挙げられます。
加えて、ドル円が157円台の円安水準で推移したことで、自動車など輸出関連株にも買いが入りました。
||米国市場はハイテク主導で上昇
19日の米株式市場は続伸し、終値は前日比183ドル04セント(0.38%)高の4万8134ドル89セント、ナスダックは続伸し、終値は前日比301.259ポイント(1.30%)高の2万3307.620、S&P500種も続伸し、前日比59.74ポイント(0.88%)高の6,834.50で取引を終えました。
AI関連を中心としたハイテク株への買い意欲が続いていることに加え、インフレ指標の落ち着きにより、今後の利下げ継続観測が意識されている点があります。
10年米国債利回りは4%台前半にとどまり、金利上昇がハイテク株の重石になりにくい環境が継続しています。
【 今後の投資戦略】
久しぶりの5万円台回復となりました。52,000円を超える高値から随分と下げてきましたが、まだ下値は硬いまま。25年の相場は歴史に残りこと間違いないでしょう。
日本市場では、半導体製造装置やAI関連部材など、世界的なAI投資拡大の恩恵を受ける銘柄群への物色が継続しやすいです。5万円台乗せによる「達成感」から、高値圏銘柄には短期的な調整リスクもあり、押し目形成のタイミングを慎重に見極める必要があります。
今後は、金利動向や為替水準に応じて、ハイテク・輸出関連とディフェンシブセクターのバランスを取りながらポートフォリオを組むことがポイントになります。
【各市場の動き】
| 株式指標 | ||
|---|---|---|
| 日経平均(円) | 50,402.39 | +895.18(1.81%) |
| TOPIX | 3,405.17 | +21.51(0.64%) |
| 為替(日本時間 16:00) | ||
|---|---|---|
| ドル・円 | 157.41 - 157.42 | +0.68(0.43%) |
| ユーロ・円 | 184.49 - 184.51 | +1.00(0.54%) |
| ユーロ・ドル | 1.1720 - 1.1721 | +0.0013(0.11%) |
| 海外株式 | ||
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種(ドル) | 48,134.89 | +183.04(0.38%) |
| S&P500種 | +183.04(0.38%) | +59.74(0.88%) |
| ナスダック | 23,307.620 | +301.259(1.30%) |
| 債券・金利 | ||
|---|---|---|
| 長期(10年)国債金利(%) | 2.080 | +0.060 |
| 米10年国債(%) | 4.148 | +0.029 |





