2018年12月3日の東京株式市場は7日続伸しました。
終値は前営業日比223円70銭(1.00%)高の2万2574円76銭でした。
今年の8連勝に近づいて7連勝、投資家心理は大きく改善しました。
米国市場が米中首脳会談への期待から上昇、
実際の会談結果も追加関税の発動を逃れることになったので、
懸念事項の緩和だと認識され買いが進みました。
上値では利益確定が進み縮小した日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比199ドル62セント(0.8%)高の2万5538ドル46セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比57.455ポイント(0.8%)高の7330.537で取引を終えました。
ツイッターなどを通じて、トランプ氏が貿易戦争で、
合意を匂わせてきたことで、進展への期待が先行、
買いが暑ました。
朝方は硬い姿勢を匂わせて売りが先行する場面もあるなど
不安定な場面もありましたが、
長い懸念材料がしばらくの間、静まりそうな展開になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は週末の米国市場が上昇したことに加えて、
12/1に行われた米中首脳会談で中国製品への
追加関税を猶予することが決めたことが好感され
買いが先行してスタートしました。
9月26日までの8日続伸記録の後、
ほぼ並ぶ7連勝になったことが好感され
350円まで上昇幅を広げる場面がありましたが
長い連勝の後、利益確定を急ぐ個人投資家の動きが上値を抑えますた。
海運業、石油・石炭製品などの景気敏感株が押されていたところから
大きく切り返して上昇、
鉱業、自動車部門も大きく上昇しました。
一方、空運業が唯一の下落業種になりました。
日経の日足は上の方が長いヒゲ持ちの陰線になりました。
前日の終値から大きく上昇してスタート、
陰線ではありますが、ギャップを開けることになりました。
始値でいきなり75日移動平均線を超えてきましたが、
ボリンジャーバンドの+2σと75日線が重なるところまで
戻って引けました。
節目を達成して一回利益確定が出てもいいタイミングになってきました。
東証1部の売買代金は2兆4306億円、
売買高は13億4078万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1579、
値下がりは472、変わらずは68銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
“90日間、追加関税を猶予”
この1行で市場は大きく動きました。
先週の解説では、市場が回復する時は主力株が動き出すとしましたが
本日のトヨタをみればそれが明確に現れています。
主力株が動いたことに加えて、さらにポジティブな材料は
テクニカル的にも節目として意識される22,500円を上回って終わったこと、
マザーズも先週末に節目の1,000を回復してから
本日は一段高となったことなどが重なっているということです。
すべてがプラス材料に移りますが、
日本はすでに利益確定の動きが出始めたので、
売りをこなしながらあげていくということを念頭に入れておいてください。
逆に、その売りが出た後、入ってきた資金は新興市場に向かいやすいので、
今週末の雇用統計に備えて様子見が広がる前までは
新興市場で大きく売り込まれていた銘柄に注目します。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,351.06 +88.46(0.40%)
NYダウ(ドル)
25,338.84 -27.59(-0.10%)
ドル・円
113.38 – 113.39 +0.14(0.12%)
ユーロ・円
129.15 – 129.19 +0.23(0.17%)