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夜間先物1890円安で下窓スタートか、原油101ドル台|日経平均の見通し【10月19日】

TBLMARKET NOTEAI × INVESTMENT INTELLIGENCE

OPENING BELL ・ 2026.10.19

夜間先物1890円安で下窓スタートか、原油101ドル台

日経平均の見通し

10月19日 8:00更新読了目安 8分

3 POINTS

まず、ここだけ押さえる

  1. 01

    夜間先物は63,630円。前日比は-1,890円です。

  2. 02

    ユーロ安はフランスのデモの一部が暴徒化したことへの警戒から来ており、円が買われたというより、ユーロとドルの双方が買いにくくなっている状態です。

  3. 03

    2026年10月19日の東京株式市場は、大きく下に窓を開けて始まりそうです。

夜間先物63,630円-1,890円
米10年債5.081%+0.011
S&P5007,659.44-1.09%
この記事の目次
  1. 01市場の見通し
  2. 02半導体株が8日続落した米国市場
  3. 03本日の投資戦略

01

市場の見通し

2026年10月19日の東京株式市場は、大きく下に窓を開けて始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月限は、前週末16日の日中清算値6万5520円から1890円安い6万3630円で引けました。下落率は2.88%です。16日の日経平均株価の終値6万5324円29銭と比べると1694円ほど下の水準になります。夜間取引は日中比80円高の6万5600円で始まり、6万5740円まで買われたあとは6万5400円から6万5600円で保ち合っていましたが、米国市場の取引が始まってからこのレンジを下抜け、安値6万3570円まで売られました。シカゴ日経平均先物の円建て清算値も大阪比1595円安の6万3925円です。本日の想定レンジは6万3000円から6万4500円とみています。

重く効いてくるのは、前週の下げがここで止まると期待されていた線を、夜間のうちに割り込んだことです。日足のボリンジャーバンドのマイナス1シグマは6万4120円で、夜間取引の終値6万3630円はその490円下にあります。週足でもマイナス1シグマの6万4050円を下回りました。NT倍率は先物の中心限月で16日に16.05倍へ下がり、夜間取引の時点では15.79倍まで低下して200日移動平均の15.80倍を割っています。日経平均型よりTOPIX型のほうが売られにくい、つまり資金が半導体の比重の重い指数から抜けていく形が続いているということです。為替はドル円が16日の終値158円02銭に対して今朝8時2分が157円88銭で、14銭の円高にとどまっています。輸出株にとって逆風になる水準ではありませんが、下支えになるほどの円安でもありません。

02

半導体株が8日続落した米国市場

前週末16日の米国市場では、NYダウが前日比175ドル28セント安の5万2002ドル41セントと反落しました。S&P500は84.62ポイント安の7659.44、ナスダック総合株価指数は572.99ポイント安の2万6140.03で、下落率は2%を超えています。SOX指数は8日続落となり、約1カ月ぶりの安値水準まで下げました。前日に自律反発を見せていたAIクラウド企業のコアウィーブが11%超下落し、AI関連企業の過剰な設備投資と債務の膨張への懸念が売りの中心にありました。10年物国債の利回りは5.081%へ0.011%上昇しています。株が売られたのに国債が買われなかったわけで、15日に働いた質への逃避の動きは今回は出ていません。VIX指数は19.99へ3.53上げ、取引中には一時22.31と6月半ば以来の水準を付けました。

買われた銘柄と売られた銘柄の線引きは、はっきりしていました。NYダウの構成銘柄ではシェブロン、コカ・コーラ、トラベラーズ、プロクター・アンド・ギャンブル、JPモルガン・チェースが買われ、反対にセールスフォース、シスコシステムズ、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアが軟調でした。構成銘柄の外ではコヒレント、アームホールディングス、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、マイクロン・テクノロジーが売られています。AIに関わるかどうかで売買が分かれた一日です。東京への波及は日本株のADRにも表れており、ソフトバンクグループは円換算で4676円まで売られ、16日の東証の終値を268円、5.42%下回りました。村田製作所が3.10%安、信越化学工業が1.84%安、三菱電機が1.72%安と続きます。一方で三菱商事は0.72%高、ホンダは0.42%高、日本電信電話は0.29%高で、資源と内需の銘柄は東証の終値を上回りました。原油はWTI先物が3ドル44セント高の1バレル101ドル41セントまで上げ、1カ月ぶりに100ドルを超えています。

03

本日の投資戦略

本日の国内は経済指標の発表がなく、相場を動かす数字は午前11時に中国から届きます。7〜9月期の国内総生産は前年同期比4.5%の伸びが見込まれ、4〜6月期の4.3%から加速する予想です。同じ時刻に9月の小売売上高と鉱工業生産も出ます。中国の生産が強ければ機械や非鉄金属に買いが入りやすく、弱ければ下窓で始まった指数にもう一段の売りが乗る形です。個別では日本経済新聞が、ディスコの4〜9月期の営業利益がAI向けの好調で4割増の最高益となり、会社計画を上回ったと報じました。半導体製造装置の実需を示す数字ですから、SOX指数が8日続落しているなかでは数少ない反対材料になります。ロイターは、ソフトバンクグループが米警備大手アライド・ユニバーサルの買収を最大4.7兆円規模で検討していると伝えましたが、会社からの正式な発表はまだ出ていません。夜は23時に米国の10月のNAHB住宅市場指数があり、予想は31.0で前回の32.0から低下する見込みです。香港市場は重陽節で休場のため、アジアの手がかりは中国の指標だけになります。

WTI先物が1バレル101ドル41セントまで上げ、1カ月ぶりに100ドルを超えてきました。中東情勢の不透明感に加え、ロシアとウクライナによるドローン攻撃の応酬が激しくなったことが背景です。注目したいのは、原油高の現れ方が1週間前と変わった点です。10月13日の記事で原油が2%上げたときは、ドル円が158円75銭まで円安に進み、原油高はドル高として為替に出ました。今回は為替に出ていません。ドル円は16日の終値158円02銭から今朝8時2分の157円88銭へ14銭の円高、ユーロ円は16日の終値177円58銭から今朝8時2分の177円03銭へ55銭の円高です。ユーロ安はフランスのデモの一部が暴徒化したことへの警戒から来ており、円が買われたというより、ユーロとドルの双方が買いにくくなっている状態です。原油が上がり、米長期金利は5.081%へ下がらず、VIX指数だけが200日移動平均の18.10を明確に上抜けて19.99まで跳ねました。原油高が通貨の材料ではなく、高PER株のコストと物価の材料として効く局面に入ったと見ておきたいところです。27日と28日の米連邦公開市場委員会を控えてFRBの関係者は発言を自粛する期間に入っており、この見方を修正してくれる当局者の声は今週出てきません。

下に窓を開けて始まる日は、寄り付きの値がそのまま本日の上限になりやすいという癖があります。シカゴ日経平均先物の円建て清算値6万3925円に鞘寄せする形で始まるとすれば、日経平均の始値は6万3700円から6万3900円あたりです。上を抑えるのは日足のマイナス1シグマ6万4120円で、夜間取引でこの線を下抜けたことが本日の売り方の自信の根拠になっています。したがって、この線を前場のうちに回復できるかどうかが、窓を埋める一日と埋めない一日の分かれ目です。下は9月14日に先物が付けた直近安値6万2530円が意識される位置で、ここを目標にした売りが入りやすい地合いです。寄り付きの安値に手を出すよりも、6万4120円の回復を確かめてから動くほうが、この地合いでは待った時間の分だけ得をします。

  1. 1

    本日の国内は経済指標の発表がなく、相場を動かす数字は午前11時に中国から届きます。

  2. 2

    WTI先物が1バレル101ドル41セントまで上げ、1カ月ぶりに100ドルを超えてきました。

  3. 3

    下に窓を開けて始まる日は、寄り付きの値がそのまま本日の上限になりやすいという癖があります。

本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

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