CLOSING BELL ・ 2026.11.05
日経1110円安もTOPIXは上昇、トヨタ上方修正で自動車高
日経平均の概況
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
- 01
日経平均は1110円73銭安の6万1077円90銭で4日続落し、米民主党のAI規制強化への懸念が半導体株を押し下げました。
- 02
それでもTOPIXは1.16%高で、プライムの約73%が値上がりです。トヨタの上方修正で自動車株に資金が向かいました。
- 03
指数の下げはアドバンテスト1銘柄で約1097円分です。中身とのずれが続くかどうかに注意します。
数字だけを、先に確認
KEY LEVELS
判断に使う水準
この記事の目次
01
市場の総括
本日の日経平均株価は前営業日比1110円73銭安(1.79%安)の6万1077円90銭で4日続落しました。TOPIXは45.01ポイント高(1.16%高)の3940.39で、2つの指数が逆を向いています。東証グロース市場250指数は17.81ポイント安の751.46で5日続落です。東証プライムの値上がりは1130銘柄、値下がりは410銘柄で、全体の約73%が値上がりしました。売買代金は11兆7850億円、売買高は39億5805万株で、11兆円台に膨らんでいます。10年物国債の利回りは4日に2.795%で、本日は10年国債の入札がありました。
寄り付きは196円10銭高の6万2384円73銭と反発して始まりましたが、米民主党が上下両院を制したことでAI規制の強化が意識され、半導体関連に売りが膨らみました。前場に一時800円を超えて下げた後、後場は14時に1000円超安まで下げ幅を広げ、安値は6万0786円19銭です。押し下げの中心はアドバンテストで、5085円安の2万9485円となり、1銘柄で日経平均を約1097円押し下げました。東京エレクトロンの約460円と合わせると、2銘柄で約1557円分です。一方で33業種のうち25業種が上昇し、上昇率は輸送用機器、不動産業、ゴム製品の順でした。取引時間中に今期の利益予想を上方修正したトヨタ自動車は505円高の3533円、指数を約295円押し上げたファーストリテイリングは3650円高の8万1020円です。下落率の上位は非鉄金属、鉱業、海運業でした。
02
今晩の米国市場の注目ポイント
前夜4日の米国市場は、中間選挙の結果が波乱なく確定した安心感からNYダウが1569ドル40セント高の5万3356ドル12セントと3.03%上昇し、S&P500は1.58%高、ナスダック総合は1.44%高で、ダウの上げ幅は本年最大となりました。ただしSOX指数は下落しており、本日の東京市場で半導体関連が売られた直接のきっかけはここにあります。
今晩は21時に英中銀が政策金利を発表し、3.75%から4.00%への引き上げが見込まれています。22時30分には米新規失業保険申請件数(予想19万5000件)が出ます。ただし相場の分かれ目は、明日6日22時30分の米10月雇用統計です。前夜に米10年債の利回りが4.884%へ0.078%下がったのは、議会が民主党に移って財政の拡張が進みにくくなるとの見方からでした。雇用の数字が弱ければ金利低下に拍車がかかり、本日売られた半導体やAI関連には買い戻しが入りやすくなります。大阪取引所の日経225先物12月限は夜間取引を200円高の6万1120円で始め、現物の終値を42円10銭上回る水準です。時間外の米ナスダック100先物は軟調に推移しています。
03
今後の投資戦略
指数を動かした銘柄と、資金が向かった先が真逆になった一日でした。日経平均の下げ1110円73銭に対し、アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで約1557円分の押し下げです。米民主党が上下両院を制し、AI規制の強化が売り材料として初めて具体的に意識された結果です。その裏では、今期の最終利益を10%上方修正したトヨタ自動車が505円高の3533円となり、輸送用機器が33業種の上昇率首位です。不動産業とゴム製品が続き、TOPIXは1.16%高でした。明日6日の見どころは、この約73%という値上がり比率が、半導体を欠いたまま続くかどうかです。
指数と中身のずれがここまで開いた点に注意します。日経平均が1.79%安でTOPIXが1.16%高と、方向そのものが分かれました。アドバンテストの約1097円は本日の下げ幅1110円73銭のほぼ全部で、この1銘柄が止まれば指数は戻りやすくなります。前提が崩れるのは、AI規制が法案や審査の形で具体化し、受注の計画そのものが削られると分かる場面です。非鉄金属と海運業の下落率上位も、設備投資と荷動きの先を見た同じ材料の裏側です。
WTI先物は4日に1バレル88ドル79セントまで7ドル30セント下げ、90ドルを割りました。株式以外ではこの原油がいちばん動いています。鉱業と石油・石炭製品が下落率の上位に沈んだのはここが出どころで、燃料コストが軽くなる空運業には追い風です。10年物国債の利回りは4日に2.795%で、本日の入札の結果が不動産業と銀行業の向きを決めます。ドル円は17時時点で158円20銭前後と、前日終値の158円43銭から0円22銭ほど数値が下がる円高でした。金は4日に1オンス4073ドルへ132ドル60セント上がっており、半導体から抜けた資金の行き先として、この水準に気を付けます。
- 1
指数を動かした銘柄と、資金が向かった先が真逆になった一日でした。
- 2
指数と中身のずれがここまで開いた点に注意します。
- 3
WTI先物は4日に1バレル88ドル79セントまで7ドル30セント下げ、90ドルを割りました。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
TBL AI INVESTMENT COMMUNITY
分析を、毎日の判断につなげる。
日経225、米国個別株オプション、先物デイトレとAI分析ツールを体系的に学べます。
ジョンの毎日相場解説で、
“勝てる投資家”へ。
- 250本超の動画で株式投資を基礎から上級まで体系的に習得
- 日経225先物のリアルタイムデイトレを週1回・ジョンが直接指導
- ChatGPT・NotebookLMを使ったAI銘柄分析を実践で学べる
主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

