2019年4月19日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比110円44銭(0.50%)高の2万2200円56銭で終えました。
好調な経済指標と企業業績の影響で米国市場が上昇、
日本市場もその流れを引き継ぎましたが、最後は失速しました。
週間ベースでは上昇して終了、22,000円をキープしたので、
来週からの先高観が浮上してきました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比110ドル00セント(0.4%)高の2万6559ドル54セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反発して
前営業日比1.981ポイント高の7998.061で取引を終えました。
好調な経済指標と企業業績が市場を押し上げました。
3月の米小売売上高は前月比で1.6%増、
市場予想を上回りました。
景気減速の懸念が和らいだことから、
買いが波及しました。
また、米中貿易協議に関してポジティブなニュースが
報じられたことも投資家心理を改善しました。
一方、ナスダックはハイテクとバイオの動きが
相反して方向感のない動きが2日続きました。
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【日本市場の動向】
日本市場は好調な米国の経済指標で米国市場が上昇、
その流れ引き継ぎ買いが先行してスタートしました。
112円を挟んで推移する円安基調が継続したことも加わり
上昇幅を広げましたが、前日の高値を抜けるところまでは
進まず、午後に入ると失速しました。
19日が聖金曜日の祝日で米国市場が休場になることへの
様子見から買いが積極的に進むことは見られず、
中国の広東省でゲーム機の販売が承認されたと伝わった任天堂など
材料が出た銘柄を中心とする売買が中心でした。
その他製品、機械、精密機器などが上昇、
水産、海運業、化学なども買われました。
一方、鉱業が大きく売られ、空運、陸運などの物流関連、
建設、不動産などの内需系に売りが集中しました。
商いは再び減少して2兆円割れ直前まえ進みました。
東証1部の売買代金は2兆208億円、
売買高は9億2898万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1147、
値下がりは899、変わらずは95でした。
日経の日足は短い上下ヒゲを持つ短陰線を形成、
前日の日足に包まれる持ち合いで終わりました。
ボリンジャーバンドのバンドウォークは続きますが、
一回過熱感を解消する動きに入る流れです。
それでも22,000円しっかりキープしながら今週の取引を終えたので、
来週への期待をもたせてくれました。
週足では52週移動平均線を一気に超え、
抵抗になるポイントを回避しました。
しかし、すぐ上に先行スパン2があるので、
高値では抵抗として働き、結果的には実体の小さい陽線、
まだ迷いを残しつつも中期的な上昇への転換を試しにいきます。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週の動きは大事な役割を果たしました。
米国市場がしっかりした動きで株高になったことが好感され、
堅調な動きになった結果、週初から22,000円台を回復しました。
22,000円という心理的な数字も大事ですが、
週末まで反発して上げで終わったこということで、
来週からの先高観を強める役割を果たしました。
来週は注目の決算が重なるなど、日米の決算が本格化、
翌週の10連休スタートという背景を考えて、
波乱を含みながらも下値しっかり、週後半で利益確定という動きを想定します。
前日の日本と米国で半導体関連が不調でしたが、
日本の決算結果によっては息を吹き返すことも考えられるので、
今日強かった機械、精密機器などには引き続き注目です。
その他、保持している銘柄で決算が近づいている、
10連休の前+短期志向で保持中だった場合は、
来週中にポジションを閉じる動きにしてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,200.56 +110.44(0.50%)
ドル・円
111.92 – 111.93 +0.08(0.07%)
ユーロ・円
125.82 – 125.86 -0.23(-0.18%)
NYダウ(ドル)
26,559.54 +110.00(0.41%)
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