2020年6月29日の東京株式市場は大幅に下落しました。
終値は前営業日比517円04銭(2.30%)安の2万1995円04銭でした。
経済活動の制限が再度強化されたことが嫌気された
米国市場が730ドルの下落、
日本市場はその流れを引き継ぎ売りが進みました。
25日移動平均線、22,000円など節目となるポイントを
下抜けて終わったので、さらなる悪化も懸念される中、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反落して、
前営業日比730ドル05セント(2.8%)安の2万5015ドル55セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反落して
前営業日比259.78ポイント(2.6%)安の9757.22で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は5月26日以来、
1カ月ぶりの安値を形成しました。
テキサス州がバーの営業を制限するなど
経済活動の制限が再度強化されたことが
投資家心理を悪化させました。
実体のない強気と指摘されていた
個人投資家のポジションから週末を前にして
利益確定の売りが出たのも加わり、
心理的な節目の25,000ドルを下回る場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の米国市場が
大幅に下げたことで売りが先行してスタートしました。
新型コロナウイルスの感染第2波が
現実になりつつあるとの認識で
投資家心理が悪化した上に、
6月の権利落ちによる売りが重なり
節目となる22,000円を終値で
割り込んで終わりました。
33業種すべて下落する中、
鉄鋼、鉱業業種の下落が特に目立ちました。
一方、電気、倉庫、小売など
内需・ディフェンシブ系が相対的に下げ幅を限定させました。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陰線を形成しました。
先週末の終値から下離れ指定した後、
そのまま陰線を形成したので
下向けのキャップを作ったことになります。
高値では25日移動平均線に抑えられ、
安値では22,000円及び200日移動平均線が
意識されて挟まれています。
支えの目安とされている25日移動平均線を
一気に下に抜けましたが、
次の支えの目安22,000円で止まりました。
もう一度下がる時は6月16日の安値が意識されて
トレンド転換する場合は
まだ上昇の勢いは残っていると考えて良いでしょう
商いは再び2兆円割れ直前まで薄くなりました。
東証1部の売買代金は2兆1407億円、
売買高は12億4962万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1618銘柄、
値上がりは506、変わらずは40銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は、下値を固く保ちながら、一部の業種に
物色が向かう動きが継続する。
・経済活動再開による景気回復への期待
・新型コロナウイルスの感染再拡大
2つの要素に関係するニュースに一喜一憂しながらの
展開になると解説しました。
週末は早速米国市場が大きく下落、
その要因はもちろん新型コロナウイルスの感染再拡大、
経済活動を最初のころに再開したテキサス州が
再び制限を強化するニュースが市場を抑えました。
米国市場の営業日が少ないことや
ニュースで揺れやすい相場なので、
取引を控えるか、保有をはじめている銘柄は
ロスカットを少し深めにいれて波乱相場を抜け出したいタイミングです。
注目する業種は先週伝えた通り、
現在の状況に合わせたクラウド、
DX関連ということで変更はありません。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,995.04 -517.04(-2.30%)
ドル・円
107.19 – 107.20 +0.21(0.19%)
ユーロ・円
120.93 – 120.94 +0.84(0.69%)
ユーロ・ドル
1.1279 – 1.1283 +0.0054(0.48%)
NYダウ工業株30種(ドル)
25,015.55 -730.05(-2.83%)
S&P500種
3,009.05 -74.71(-2.42%)
ナスダック
9,757.219 -259.784(-2.59%)
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