2020年9月2日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比109円08銭(0.47%)高の2万3247円15銭でした。
ナスダックが連日の最高値更新、ISM指数の好調な結果を反映して
米国市場が上昇、日本市場は流れと引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
上昇幅は限定されましたが、下値の固さが確認された日本市場、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は上昇して、
前営業日比215ドル61セント(0.8%)高の2万8645ドル66セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比164.21ポイント(1.4%)高の1万1939.67で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は本日も
過去最高値を更新しました。
8月のISM製造業景況感指数は3カ月連続で50を上回り、
早期の景気回復に期待がかかりました。
アップル、アマゾン、セールスフォース・ドットコムなど
コロナの影響を受けにくいハイテク関連が
引き続き物色され、最高値を更新しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は終日、小幅な動きに止まりました。
朝方はハイテク株が継続して買われる
米国市場の上昇を背景に買いが先行してスタート、
上昇幅を広げる場面がありましたが、
政局の動きに対する様子見が強く、
上値では利益確定が優先され、
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
米国市場の半導体・ハイテク銘柄好調の流れを受けて
半導体関連、精密部品が買われました。
保険、銀行、証券などの金融関連に売りが広がりました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から上離れしてスタート、
終値まで戻っては来ませんでしたが、
実体レベルでは上向きのギャップを形成しました。
前日までの調整からトレンド転換になりましたが、
勢いよく転換して上昇に戻る動きと言うよりは、
今週に入って続いている持ち合いの中だと考えるのが妥当でしょう。
底値が固いと言う事は確認できたので、
日々の動きに慌てるよりは
落ち着いて構えていきましょう。
商いは連日で2兆円を割り込む低調ぶりでした。
東証1部の売買代金は概算で1兆8785億円、
売買高は9億7648万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1228、
値下がりは846銘柄、変わらずは97銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ナスダックはいつまで上昇するのでしょうか。
マザーズの上昇もいつまで続くのでしょうか。
よく寄せられる質問ですが、
答えは「上がるまで上がります」、これしか持っていません、残念ながら。
確かにマザーズの本日の動きを見ると、
高値圏での利益確定が出始めて、
調整入りを準備する形になってきました。
しかし、これもあくまでの過去の傾向から導かれた
パターン認識に過ぎず、この形から再び上昇することも
いくらでもあります。
毎日、方向感の無い動きでいらっとする投資家も多いように見受けますが、
先週末からすでに予告したことですので、
前日伝えたように、より長期的な視点にたって
ポストコロナ、経済回復時に物色される
銘柄の選定に力を入れる方がよいでしょう。
9月に入って、最初の週末を迎える明日。
夜は雇用統計が発表されるので、
様子見はより強くなりがちです。
東京エレクトロン、アドバンテストなど
半導体の主力銘柄は利益確定が出やすいところに来ているので、
変動性の高い動きに注意しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,247.15 +109.08(0.47%)
ドル・円
106.12 – 106.13 +0.47(0.44%)
ユーロ・円
125.97 – 125.98 -0.71(-0.56%)
ユーロ・ドル
1.1869 – 1.1871 -0.0121(-1.00%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,645.66 +215.61(0.75%)
S&P500種
3,526.65 +26.34(0.75%)
ナスダック
11,939.667 +164.211(1.39%)
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