2020年10月16日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比96円60銭(0.41%)安の2万3410円63銭でした。
米国は欧米で広がる新型コロナの感染で心理が悪化、
3営業日続落しましたが、下値はまだ硬いままです。
日本市場は米国の動きを引き継ぎ、続落のスタート、
朝方の上昇から一転、追加経済対策の合意が
選挙後までは成立しにくいとの見方で続落しました。
日本市場もその流れを引き継ぎ、78円安でスタート
170円近くまで下げる場面がありましたが、
決算発表前に一方的に売り込む動きにもなりませんでした。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は3営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、
前営業日比19ドル80セント(0.1%)安の2万8494ドル20セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日続落して
前営業日54.86ポイント(0.5%)安の1万1713.87で取引を終えました。
米国の国内に加えて、欧州でも
感染が再拡大する動きが市場心理を冷やしました。
アジア・欧州市場が下落したことも
下げの要因になりましたが、
追加経済対策で積み増しを示唆した
トランプ氏の発言を受け、
プラスに転じる場面もあるなど、迷いの相場でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の続落が響き、
下げスタートとなりました。
米国の追加経済対策に対する期待で
プラス転じる場面もありましたが、
週末のポジション整理による売りも膨らみ、
再びマイナス圏に沈み、
今週の取引を終えました。
証券、商品先物取引業と鉄鋼、2業種のみが上昇、
残りの31業種は下落しました。
陸運、不動産、鉱業の売りが目立ち、
精密機器、電気機器などの景気敏感銘柄にも売りが波及しました。
日経の日足は短い上下髭をもつ短陰線を形成しながら、
節目に近づきました。
高値と安値は切り下げて、形でも下げる動きで、
安値で一時期25日移動平均線を割り込みましたが、
終値では戻して終わっています。
節目の25日移動平均線が意識されていることでしょう。
来週はここからトレンド転換して上昇する場合、
10月2日の安値を切り上げることになるので
上昇トレンド継続になります。
商いは5営業日連続で2兆円を割り込みました
東証1部の売買代金は概算で1兆8586億円。
売買高は9億1758万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1632、
値上がりは469、変わらずは77銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
週末の今日、前日の予想通り
利益を確保しておく売りが優勢になる中、
ファーストリテイリングが市場を救った形です。
しかし、一つの銘柄で防御するには
様子見でポジションを調整する動きが強く、
マイナス圏を余儀なくされ、今週の取引を終えました。
来週は今週よりも様子見の動きが強くなるでしょう。
米国の大統領選が近づくにつれ、
まだ見通しが立てにくく、
一方的にポジションを傾けるのは難しい市場が続きます。
この中で資金がむかっていた新興市場にも
前日から今日にかけて売りが広がりましたが、
予想した通りの動きであり、
来週の様子見相場の中では押し目を拾う思惑で
再び物色される動きが予想されますので引き続き注目です。
先週の懸念材料に挙げていたドル・円の動きは
円安傾向が止まり、105円までの調整、
その後、小康状態ですが105円を割り込む動きが現れると、
9/16-21の間に現れたような
急速な円高も予想されますので、
景気敏感、輸出関連銘柄には引き続き注意です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,410.63 -96.60(-0.41%)
ドル・円
105.27 – 105.29 +0.06(0.05%)
ユーロ・円
123.15 – 123.20 -0.33(-0.26%)
ユーロ・ドル
1.1697 – 1.1699 -0.0039(-0.33%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,494.20 -19.80(-0.06%)
S&P500種
3,483.34 -5.33(-0.15%)
ナスダック
11,713.871 -54.858(-0.46%)
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