2021年1月6日の東京株式市場は4営業日続落しました。
終値は前営業日比102円69銭(0.38%)安の2万7055円94銭でした。
市場予想を上回るISM指標が発表されたことを背景に米国市場は反発、
日本市場は米国の上院議員選投票結果を見極めたいとの心理で
ポジションを整理する動きが優先になりました。
外部環境要因で様子見ムードの日本市場、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比167ドル71セント(0.6%)高の3万0391ドル60セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比120.513ポイント(0.9%)高の1万2818.960で取引を終えました。
受注が活発だと伝わったボーイングが大幅上昇、
原油相場が50ドルを突破して石油関連銘柄が
買われたことも好材料で上昇幅は280ドルに達する場面がありました。
注目が集まっている上院議員選投票の
結果を見極めたい心理で高値付近では
利益確定を急ぐ売りが出て、上昇幅を縮小させながら引けました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日より急速に進む
円高の進行を受け、売りが優勢でした。
前日まで3日続落したこともあり、
朝方は節目を拾う買いで
プラスに転じる場面もありました。
民衆党が米ジョージア州での決選投票で
優勢に合っていることが伝わり、
米国株価指数先物が大幅に下落したことを受け、
売りに転じました。
マイナス転じた後も大きく売り込まれる場面はなく、
27,000円が意識されて、中・小型の銘柄が買われ、
下げ幅を縮小させながら取引を終えました。
指数は下げましたが、33業種中24業種が上昇、
8業種のみが下落、
特に前日強い動きになった電気機器、精密機器に
利益確定の売りが出ました。
日経の日足は前日とほぼ同じ形で、
長い上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り下げて形でも
下落になったのが前日との違いです。
安値は一目均衡表の転換線と基準線に
支えられているので、明日反転する可能性もありますが、
今の動きでは25日移動平均線まで
調整する可能性の方が高いとみられます。
東証1部の売買代金は概算で2兆2996億円、
売買高は11億7958万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は686、
値上がりは1428、変わらずは72銘柄でした。
指数は下げましたが、値下がりは全体の約3割にとどまり
値上がりが6割を占めました。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場の反発と違い、日本市場は下落、
1月に入って3営業日のみですが、
相関が崩れているような動きです。
市場は明らかに2万7000円を意識しています。
本日の動きでも節目になる2万7000円に接近、
割り込む寸前まで進むと、買いが入る傾向が見られました。
とは言って一時的に終値で27,000円を割り込んだ場合でも
すぐに市場心理が崩れるわけではありません。
それより現時点で記入すべき事は、
明後日に向かっての明日の動きです。
金曜日は3連休を控えていることから
一旦ポジションを手放す動きになりやすいですが、
ジョージア州の上院議員選投票結果が明確になってない本日時点では、
米国市場も方向感を失う動きになりやすく、
明日まで日本市場に先行き不透明感と言う材料を与える可能性が高いでしょう。
その動きを反映して、前日まで強い動きになった
景気敏感関連に利益確定の売りが出る、
そして節目を作ってくれるなら、
連休明けの市場では物色しやすくなるのではないでしょうか。
ただ、さらなる円高に備えて、輸出関連の銘柄を保持、
またトレード計画を立てている場合は注意が必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,055.94 -102.69(-0.38%)
ドル・円
102.81 – 102.82 -0.12(-0.11%)
ユーロ・円
126.88 – 126.90 +0.71(0.56%)
ユーロ・ドル
1.2339 – 1.2341 +0.0081(0.66%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,391.60 +167.71(0.55%)
S&P500種
3,726.86 +26.21(0.70%)
ナスダック
12,818.960 +120.513(0.94%)
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