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2021年8月5日の日経概況

2021年8月5日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比144円04銭(0.52%)高の2万7728円12銭でした。
米国市場は反落と続伸で、まちまちな動きになりました。
日本市場は米国市場の方向感なしを反映して売りが先行してスタート、
その後は好調な決算銘柄への物色を背景に上昇に転じました。
注目の雇用統計が発表される明日に備えて、さらに様子見が広がる可能性がある相場です。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は反落と続伸で、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比323ドル73セント(0.9%)安の3万4792ドル67セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して、
前日比19.238ポイント(0.1%)高の1万4780.533で取引を終えました。

ADP雇用レポートの結果が市場予想を下回ったことが
景気回復への期待を後退させ
景気敏感関連を中心に売られました。

一方、長期金利の低下はハイテク関連株への
買いを促し、ナスダック指標は上昇しました。
エヌビディア、フェイスブックなどの
上昇が目立ちました。

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【日本市場の動向】

日本市場は決算物色相場が続きました。
日本郵船の堅調な決算結果を受けて
大きく上昇、
楽天、ソニーグループも買われました。

米国のまちまちな動きを受け、
朝方は売りが先行してスタートしましたが、
好業績銘柄で上昇に転じて、

上げ幅を拡大させましたが、
新型コロナウィルスの拡大懸念が根強く
上値を抑えて、上げ幅を若干縮小させて取引を終えました。

海運業引き続き好調で上昇率1位、
鉄鋼、精密機器など景気敏感領域が
好調な動きとなりました。

一方、空運業が継続して売られ、
建設業、パルプ・紙も厳しい動きで
小売、水産などの内需の一角にも売りが広がりました。

日経の日足は短い上髭を持つ陽線を形成しました。
前日から高値と安値を切り下げ、
形でも下落になりました。

8月2日の大きな日足以降はすべて
この変動幅の中に収まり、
持ち合いの範囲を抜け出せずにいます。

25日移動平均線が下向き、上向きの200日移動平均線から
日足は遠ざかっている、
ここから反発して上がっていても
25日移動平均線と200日移動平均線が交差するポイントで
抵抗に会う可能性が高まりました。

東証1部の売買代金は概算で2兆2065億円、
売買高は9億5527万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は802、
値下がりは1290、変わらずは98銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日経の反発にもかかわらず、
盛り上がり感はほとんど感じられない相場でした。
売買代金が大きく伸びるわけでもなく、
決算結果を頼りにして物色相場が続いています。

それに加えて様子見が広がる要因は
なんと言っても明日の雇用統計です。
いつも世界的に注目される指標なので、
日本の市場も意識せざるを得ません。

本日のADP統計が市場予想を上回っただけに、
明日の雇用統計はどんな数字になるかが注目されます。
その結果とそれに対する米国市場の反応にもよりますが、

好調な動きになる場合は、
ゴールドマンサックスが日本株への判断を
オーバーウェイトにしたことと共に
相場は回復に向かうでしょう。

医薬品の割安感が強まっているので、
戻しの動きに期待して注目、
海運業は4日連続の大幅高からくる
利益確定が予想されるので、明日はより変動性が高まることに注意しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,584.08 -57.75(-0.21%)
ドル・円
109.07 – 109.08 -0.14(-0.12%)
ユーロ・円
129.37 – 129.38 -0.34(-0.26%)
ユーロ・ドル
1.1859 – 1.1861 -0.0018(-0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,116.40 +278.24(0.79%)
S&P500種
4,423.15 +35.99(0.82%)
ナスダック
14,761.295 +80.226(0.54%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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