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【2026/09/28~10/02】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年9月28日(月)〜10月2日(金)
① 今週のひとこと
🌧→☀月火は下げ、
水木で大きく上げ
今週の日経の天気

月曜・火曜は2日つづけて値下がり。でも水曜は原油げんゆの値下がりで1,272円高、木曜はアメリカの半導体の会社の決算がよくて2,203円高!金曜は少し下げて、週間ではおよそ1,945円(2.93%)の値上がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は、月曜に上がる力が続かず487円安、火曜は「配当落はいとうおち」という特別な日で396円安。ところが水曜は、サウジアラビアの大きなパイプライン(原油げんゆを運ぶ管)が半分なおって原油が値下がりし、33業種すべてが上がる「みんなで上がる日」に。木曜はアメリカの半導体の会社マイクロン・テクノロジーの決算けっさんがよく、半導体の株を中心に2,203円も上がりました。金曜は2日間で3,400円以上上がった反動で647円安。1週間の合計でおよそ1,945円(2.93%)値上がりしました。ただし、もうひとつの物差ものさし「TOPIX」は週間で値下がりしています。

先週の終わり(9/25)
66,364円
➜
今週の終わり(10/2)
68,309円
△ 1,945円あがった(約2.93%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

69,00067,00065,000 先週末 月 ☁ 火 🌧 水 ☀ 木 ☀ 金 🌤
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあおのまるだよ。

③ なにがあったの?

月火2日つづけて値下がり。火曜は「配当落ち」の日だった

月曜は、前の週末にアメリカの株が上がった流れで、一時6万7034円まで上がりました。ところが買いが続かず、最後はその日いちばん安い値段で終わって487円安。値上がりしたのは33業種のうち保険や銀行など4業種だけでした。火曜は、9月末までに株を持っていた人が配当はいとう(会社のもうけの分け前)をもらえる権利が決まったあとの「配当落はいとうおち」の日。その分だけ株の値段が下がりやすく、日経平均で約380円分と計算されていました。終値は396円安なので、配当落ちの分をのぞけば、ほんの少しの値下がりでした。
月曜は上がる力が
続かず487円安
➜
火曜は配当落ちで
約380円分が下がりやすい
➜
日経平均
▼396円、TOPIXは1.72%下落

水原油が値下がりして、33業種すべてが上昇!1,272円高

中東のサウジアラビアで、原油を運ぶ大事なパイプラインが半分なおりました。原油が足りなくなる心配がへって、原油の値段が下がりました。原油が安くなると、ガソリンや工場の燃料などのコストが下がり、多くの会社にとってうれしいニュースです。この日は33業種すべてが値上がりし、とくに非鉄金属ひてつきんぞく(銅などをあつかう会社)と銀行が上位に。東証プライムでは72%の銘柄が値上がりしました。
サウジの
パイプラインが半分なおる
➜
原油が値下がり、
会社のコストが下がる期待
➜
日経平均
▲1,272円、33業種すべて上昇

木アメリカの半導体の会社の決算がよくて、2,203円の大幅高

この日の朝早く、アメリカの半導体メーカー、マイクロン・テクノロジーが決算けっさん(3か月のもうけの成績表)を発表しました。売り上げももうけも予想より多く、この先の見通しも強かったため、日本でも半導体に関係する株に買いが集まりました。日経平均は2,203円高の6万8956円で、8月17日以来の高さ。ただし上げた分のうち約1,481円分は、アドバンテストなど4つの会社だけで生まれたものでした。東証プライムでは値上がり750銘柄、値下がり747銘柄とほぼ半分ずつで、TOPIXは0.57%の値上がりにとどまりました。
マイクロンの
決算が予想より良い
➜
半導体に関係する
1株の値段が高い株に買い
➜
日経平均
▲2,203円、TOPIXは0.57%だけ

金2日で3,400円以上上がった反動で647円安。でも資源の株は上昇

水曜と木曜の2日間で3,400円以上も上がったので、いったん売っておこうという人がふえました。この日は、アメリカ軍が中東に兵をふやすというニュースで原油が値上がり。原油高で非鉄金属ひてつきんぞく・鉱業こうぎょう・石油・海運の4業種は上がりましたが、残りの29業種は下がり、東証プライムでは8割をこえる銘柄が値下がりしました。水曜とは反対に、原油の値上がりが多くの会社にとってマイナスに受け止められた日です。
2日で3,400円超の
上昇の反動
➜
原油高で資源の株は上昇、
ほかの29業種は下落
➜
日経平均
▼647円、TOPIXも0.99%下落
④ 今週の新しいことば
配当落ちはいとうおち

配当はいとうをもらえる権利が決まった次の日に、その配当の分だけ株の値段が下がりやすくなることです。権利が決まったあとに株を買っても、今回の配当はもらえないからです。

🔎 先週の号でしょうかいした「権利付けんりつき最終売買日」は9月25日(金)でした。その次の取引日の29日(火)が配当落ちの日で、日経平均を約380円分おし下げると計算されていました。この日の日経平均は396円安だったので、配当落ちの分をのぞくと、ほとんど動かなかったことになります。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のできごとQ. 火曜日、日経平均は396円下がったけれど「ほんとうは少しの値下がり」と言われました。その理由は?

こたえ:配当落ちの分(約380円)の値下がりがふくまれていたから! 配当をもらう権利が決まったあとの日は、その分だけ株の値段が下がりやすいんだ。この日は日経平均で約380円分と計算されていたから、396円安のほとんどは配当落ちの分だったんだよ。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 水曜日は原油が値下がりして、33業種すべての株が値上がりした。 こたえは○。サウジアラビアのパイプラインが半分なおって原油が下がり、33業種すべてが上がったよ。日経平均は1,272円高だったんだ。
市場動向2. 金曜日は原油が値上がりしたので、すべての業種の株が値下がりした。 こたえは×。原油高で、非鉄金属・鉱業・石油・海運の4業種は値上がりしたよ。同じ原油高でも、得をする会社と損をする会社があるんだ。
DEEP DIVE

今週、日経平均は2.93%上がったのに、TOPIXは0.91%下がった。同じ1週間なのに、どうして逆向きになったの?

▶ 原油が上下するたびに入れかわった主役▶ 日経平均とTOPIXが逆向きになったわけ

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

原油に振り回された1週間
そして日経平均とTOPIXの「逆向き」

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(9/28〜10/2)の日経平均は、月曜487円安・火曜396円安(配当落ち約380円分を含む)のあと、水曜は原油安で1,272円高、木曜はマイクロンの好決算で2,203円高、金曜は反動で647円安。週間でおよそ1,945円(2.93%)の値上がりでした。一方、TOPIXは週間で37.59ポイント(0.91%)の値下がりです。
DEEP-1 同じ「原油」で、上がる業種が入れかわった

今週は、原油げんゆの値段が動くたびに、買われる業種が入れかわりました。火曜は、イランとの和平交渉が進まず原油が買われ、石油・石炭製品や鉄鋼などが大きく下げました。水曜は、サウジアラビアの主要パイプラインが半分復旧して原油が下がり、33業種すべてが上昇。そして金曜は、米軍の中東増派の報道で原油が上がり、非鉄金属ひてつきんぞく・鉱業こうぎょう・石油・海運の4業種だけが上がって、残る29業種が下がりました。

?原油高は、株にとって「良いニュース」?「悪いニュース」?

答えは「会社による」です。原油や資源を掘ったり売ったりする会社にとって、原油高は売り上げが増えるチャンス。一方、燃料や原材料を買う側の多くの会社にとってはコストが増えるマイナス材料です。さらに原油高は物価を押し上げ、金利が上がるのではという心配にもつながります。金曜は、同じ原油高が資源株を上げ、それ以外の株を下げるという「分かれた相場」になりました。なお、金曜の取引が終わったあと、フランスが原油などの備蓄びちくを放出する案を示したと伝わり、原油先物は1バレル89ドル台前半まで下がっています。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の成績を比べてみましょう。

日経平均(週間)
+2.93%
TOPIX(週間)
-0.91%

週間では日経平均+2.93%に対してTOPIXは-0.91%と、向きそのものが逆になりました。差が大きく開いたのは2日です。火曜は配当落ちの影響で、配当利回りの高い業種ほど売られ、日経平均-0.60%に対してTOPIXは-1.72%。木曜は半導体関連の株に買いが集中し、日経平均+3.30%に対してTOPIXは+0.57%でした。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は先週末の約16.07倍から、金曜には約16.70倍まで上がっています。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく(木曜日)
米マイクロンの決算が売上・利益とも予想を上回る
➜
日本でも半導体関連の値がさ株に買いが集中
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アドバンテストなど4銘柄で約1,481円分を押し上げ
➜
日経平均は+3.30%、値上がり・値下がり銘柄数はほぼ同じ

木曜の日経平均2,203円高のうち、アドバンテスト1銘柄だけで約722円分、東京エレクトロンが約386円分を占めました。ところが33業種のうち上がったのは11業種だけで、石油・石炭製品や銀行業、保険業は下落。日経平均の構成銘柄でも値上がり108に対して値下がり115と、下がった銘柄の方が多い日でした。「日経平均の大幅高」と「市場全体の大幅高」は、同じ意味ではありません。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
決算(けっさん)

会社が一定の期間(3か月や1年)にどれだけ売り上げ、どれだけもうけたかをまとめて発表すること。今週は米マイクロン・テクノロジーの6〜8月期決算が予想を上回り、日本の半導体関連株まで大きく動いた。

移動平均線(いどうへいきんせん)

過去の一定期間の終値の平均を毎日つないだ線。株価の流れの目安に使われる。今週は月曜に75日移動平均線(約6万6635円)に上値を抑えられ、水曜に約82円上回って引けた。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 今週、日経平均は上がったのに、TOPIXは下がった。この理由を50字くらいで説明してみよう。

解答例:「半導体関連など1株の値段が高い一部の株が大きく上がり、日経平均だけを強く押し上げたから。」(約45字)──「一部の値がさ株」と「市場全体」の対比が入っていればOK。火曜の配当落ちでTOPIXの方が大きく下げたことにふれても正解。
FINAL DIVE

週末には日経平均とTOPIXの差が3.8ポイント以上に。2本の線をグラフに重ねると、差はいつ、どれだけ開いたのだろう?

▶ 2本の線でわかる火曜と木曜の乖離かいり▶ 先週の予告は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 値がさ株と配当落ちが開いた3.8ポイント

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 週間で日経平均は+2.93%、TOPIXは-0.91%と逆方向。差は主に火曜(日経平均-0.60%、TOPIX-1.72%)と木曜(+3.30%と+0.57%)で生まれた。NT倍率は約16.07倍から約16.70倍へ上昇。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予告との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
1041029896 100 乖離 約3.8pt (火曜と木曜に拡大) 102.999.1 9/259/289/299/3010/110/2

月曜はほぼ同じ下げ(日経平均99.3、TOPIX99.6)でしたが、火曜の配当落ちでTOPIXが97.9まで下げ、日経平均(98.7)との差が開きました。水曜は両指数ともに上昇(100.6と99.5)。木曜は日経平均が103.9まで跳ねた一方、TOPIXは100.1と小幅高にとどまり、差は約3.8ポイントに拡大。金曜は両指数ほぼ同じ率で下げ、週末は日経平均102.9、TOPIX99.1で終えています。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。木曜はアドバンテスト(約722円分)、東京エレクトロン(約386円分)、ソフトバンクグループ(約219円分)、ファーストリテイリング(約152円分)の4銘柄で約1,481円を押し上げ、構成銘柄では値下がり115が値上がり108を上回っていたのに、指数は2,203円高となった。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。木曜は値上がり750・値下がり747とほぼ半々で+0.57%。火曜は配当落ちで値下がりが全体の85%を占め、-1.72%と日経平均(-0.60%)より大きく下げた。

プロは両指数を見比べて、動きが一部に偏かたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週は水曜が「広がった上げ」、木曜が「偏った上げ」の典型例だった。週間で日経平均が上がりTOPIXが下がったのは、上昇が一部の値がさ株に偏っていたことを示している。

F-3先週の予告は当たった? ── 答え合わせ

前回号(9/21〜9/25)では、「30日の米個人消費支出(PCE)物価指数とマイクロン・テクノロジーの決算、10月2日の米雇用統計、そして10年物国債の利回りが25日の日中高値3.115%を上に抜けるか」に注目としていました。結果は、8月のPCE価格指数が前年比3.4%と予想(3.7%)を下回り、米国の10月の利上げ観測が後退しました。マイクロンの決算は売上高・1株利益とも予想を上回り、1日の日経平均2,203円高の材料になりました。米雇用統計は2日の日本時間21時30分の発表で、本号の出典記事の時点ではまだ結果が出ていません(次号で確認します)。10年物国債の利回りは、各日の記事で報じられた終値・日中高値の範囲では最高でも3.095%(28日の日中高値、1日の終値)で、3.115%を上回ったという記載はありませんでした。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は+2.93%、TOPIXは-0.91%と逆方向に動いた。この差が火曜と木曜に大きく開いた理由を、「値がさ株」「時価総額加重型」「配当落ち」という語を使って150字程度で説明せよ。

火曜は配当落ちで配当利回りの高い業種ほど売られ、値下がり銘柄が85%に達したため、時価総額加重型のTOPIXが-1.72%と日経平均(-0.60%)より大きく下げたこと。木曜はマイクロンの好決算を受けてアドバンテストなど半導体関連の値がさ株が日経平均を約1,481円押し上げた一方、値上がり・値下がり銘柄数はほぼ半々でTOPIXは+0.57%にとどまったこと──の2点が入っていれば合格。DEEP-2・F-1・F-2の内容を膨らませればよい。

Q2水曜は原油安で33業種すべてが上がり、金曜は原油高で4業種だけが上がった。原油という一つの材料が、日によって「全員に効く」ときと「業種を分ける」ときがあるのはなぜか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:水曜は、原油安が中東情勢への警戒そのものを和らげ、輸入コストの軽減という素直な好材料として受け止められた。売買代金は9兆1212億円と前日の7兆3224億円から膨らみ、ソフトバンクグループの約317円分を除いても950円ほどの上昇があった。材料②:金曜は、前日までの2日間で3,400円超上げた反動の売りが出やすい状態にあり、原油高は資源株には追い風、多くの会社にはコスト増と金利警戒という逆風として働いた。材料③:同じ材料でも、その日の市場がほかに何を気にしているか(反動、金利、配当、決算など)によって効き方は変わる。「原油安なら株高」といった単純な公式に頼らず、毎日の業種の並びを確かめる姿勢が大切。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の配当落ちを含む前半の下げから、原油安による全面高、マイクロンの好決算による半導体株の急伸、そして反動の下げまでを一本の筋で語ることはできても、そこには中東情勢と原油価格・米国の長期金利と利上げ観測・米国の経済指標・海外の半導体株・為替の変動・先物の売買という要因が複雑に絡からみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」を疑うたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。市場に単一の説明はない。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年9月28日・29日・30日・10月1日・2日の各号をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
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