2014年6月13日の東京株式市場は大きく反発して1万5000円台に戻りました。
終値は前日比124円31銭(0.83%)高の1万5097円84銭でした。
終値で心理的節目の1万5000円台を2日ぶりに回復しました。
相変わらず1万5000円台を挟んでも攻防が続く相場です。
イラク情勢の混乱など、地政学的なリスクの深化を受け
米国株安や円高を嫌気した売りが朝方は先行して大きく下げました。
一時期142円安い場面まで売りが広がりましたが、
底堅さが確認されると継続的に買いが入り、
また安倍首相が13日午後、法人実効税率の引き下げについて
方針を発表することへの期待で買いが膨らみ、引けにかけて
大きく上げてきました。
材料として期待されていた金融政策決定会合で
量的・質的金融緩和の維持を決めたことが発表されましたが、
市場にはある程度すでに織り込み済みで大きな反応にはなりませんでした。
SQ算出に絡んだ売買も入り東証1部の売買代金は2兆6373億円と
8営業日ぶりに2兆円を越えました。
出来高も27億1809万株で昨日を大きく上回りました。
テクニカル的には加熱感が後退して進んでいた
様子見ムードから脱却して次の上昇を準備する形になっています。
テクニカル指標は当分の下げを示していましたが、
来週の初めに本日の高値をぬいて上昇すると、
上に向かっての目線が広がると判断できます。
一目上では転換線と基準線の間に入って始まりましたが、
大きく転換線を抜いてきて、
“反発するならこのタイミングからという印象を伺わせます。”
と解説した昨日の説明通りになってきました。
法人税率の引き下げなど、上昇材料を含めての相場が来週からは
広がりますが、まだ先が読めないイラクの地政学的リスクと
それによる米国市場への影響などが波乱要因として残っています。
■各市場の動き
日経:15,097.84 +124.31 13日
NYダウ(ドル): 16,734.19 -109.69 12日
ドル/円:101.95 – .98 -0.12円高 13日 16:18