2014年6月26日の東京株式市場は小幅反落しました。
終値は前日比41円88銭(0.27%)高の1万5308円49銭でした。
2日前の大きな反落から少し戻してきた米株式市場の影響で
朝方は買いが先行しました。
しかし、上昇を促す材料に乏しく、15300円台を挟んで
膠着感の強い相場に始終しました。
さらに5月の全国消費者物価指数(CPI)など
経済指標の発表が集中している27日に備えて
様子見ムードが加わり、相場はより膠着感を強めました。
市場では過熱感がまだ解消されず、上昇よりは
何か一つの材料に敏感に反応し、
神経質に下げては戻す動きが想定されます。
一時的には要因にはあまり敏感に反応せず、じっくり自分のポイントを
守りきる落ち着きが必要です。
東証1部の売買代金は概算で1兆7340億円、
2兆円を4営業日連続で下回っています。
売買高は19億8153万株、東証1部の値上がり銘柄は863、
値下がり銘柄は746、変わらずは203でした。
テクニカル的にはVI指数*が3年ぶりの低水準を示すなど、
指標としては依然、過熱感が強いけど、膠着感も強まる
奇妙な相場であることを示しています。
ファンダメンタル的な話でも話したように、
細かいニュースにいちいち反応することなく、
自分の決めたポイントにならないとじっくり構えて動かない
大人の態度が求められます。
*日経平均VI:ボラティリティー・インデックス
日経平均株価の将来の値動きの大きさを予測する指標。
アメリカにはVIX指数がこれに当たる。
一般的に相場の先行きが不明な時にはVIが上昇すると分析される。
反対に低くなると膠着感が強くなると解釈されるが、引きすぎると
その後金融危機が起きたなどのパターンがあるので、
数年ぶりに低くなると、何か大きいことが起きる可能性があると解釈されることも多い。