2014年9月4日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。
終値は前日比52円17銭(0.33%)安の1万5676円18銭でした。
昨日の上昇分をちょうど打ち消すほどの下げでした。
円安基調が一服したこと、
3日に渡る短期の急上昇に伴う利益確定の動きが優勢で
朝方から売りが先行しました。
市場の注目を集めていた日銀の金融政策決定会合結果は
金融政策の現状維持という想定通りの結果で
下げ幅を拡大する要因にはなりませんでした。
15:30より始まった黒田日銀総裁の会見では
国内景気の先行きについて「緩やかな回復を続ける」との見通しを述べた上で、
消費に関しては「消費増税に伴う反動の影響は徐々に薄らいでいく」という見方を
維持する発言をしています。
それは薄らいでいくだろう、「ご飯を食べるとおなかいっぱいになりますよ」的な、
当たり前の内容ですが、市場予想を大きく裏切ってはないので、
影響も限定的だと思われます。
今日の下げが以前の下げと異なる点は
本格的な下げではなく、利益確定が優勢な点、
先高観が強い雰囲気で安値では押し目買いが入る点、
下げというよりはECB理事会、雇用統計などのイベントを控えての様子見と判断できる点。
以上を踏まえて地合はいいと考えることができます。
東証1部の売買代金は概算で1兆7404億円と、
活況の目安とされる2兆円を再び下回りました。
やはり様子見ムードが強いですね。
東証1部の売買高は21億235万株で、東証1部の値上がり銘柄数は403、
値下がり銘柄数は1287と全体の7割、
変わらずは130でした。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの2σで頭を抑えられ、
15,700円を割り込みましたが、
15,600円台の中で推移、ここをさらに割り込むかが注目ポイントです。
75日線は以前と上向きですが、
一目では遅行線が株価に重なり、3役好転のサインは消えました。
■各市場の動き
日経:15,676.18 -52.17 4日
NYダウ(ドル) 17,078.28 +10.72 3日
ドル/円:104.92 – .94 -0.03円高 4日