2014年9月5日の
東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前日比7円50銭(0.05%)安い1万5668円68銭でした。
相場の状態を表すような持ち合いの様子です。
ECBが4日の定例理事会で、
市場予想に反して政策金利の引き下げ及び
資産担保証券(ABS)の買い入れを10月から実施することを決めたことで
ユーロが大暴落、ドル高が進みました。
ドル高は円安基調に波及し、
東京外国為替市場では1ドル=105円台後半と
5年11カ月ぶりの安値を付けました。
そのことを受け、輸出関連株に買いが先行、
日経は100円を超える上昇を見せる場面もありました。
しかし、利益確定が出やすい週末要因に加えて、
今夜の雇用統計を控えて様子見ムードが広がり
上昇分を打ち消しては続落で引けました。
15,500円壁は抜け出しましたが、今度は15,800円に近づくと
反落するなど、新たな壁にぶつかる様子です。
市場の注目を集めていた国内要因はほとんど出尽くしたところで
市場を牽引する円安という要因が来週も続くかによって
相場への影響も考える週間になる見通しです。
東証1部の売買代金は概算で1兆6980億円と、
活況の目安となる2兆円を2日連続で下回りました。
売買高は20億2682万株で東証1部の値下がり銘柄数は1044、
値上がり銘柄数は603、変わらずは175でした。
テクニカル的には相変わらず横ばいのボリンジャーバンドの1σと2σで推移、
持ち合いの様子です。
今日のキャンドルは実体が大きいが、昨日のキャンドルから考えると持ち合い、
壁になりつつある15,800円の突破にエネルギーが必要な印象を受けます。
■各市場の動き
日経:15,668.68 -7.50 5日
NYダウ(ドル) :17,069.58 -8.70 4日
ドル/円:105.31 – .34 +0.37円安 5日