2014年11月17日の東京株式市場は大幅な反落になりました。
終値は先週末比517円03銭(2.96%)安い1万6973円83銭でした。
まちまちな動きが予想されていましたが、
マイナス成長となった7~9月期実質GDP(国内総生産)の結果を受け
全面安の動きになりました。
1万7,000円台を割り込むのは一週間ぶりです。
先週末の米国市場はまちまち、
NYダウ平均は18.05ドル安の17634.74、
ナスダックは8.40ポイント高の4688.54で引けました。
円安基調の一服に加え、何よりダメージを与えたのは
市場予想値を大きく下回るGDPでした。
7~9月期実質GDP(国内総生産)速報値は
前期比年率1.6%減で、2.0%増の市場予想を大きく下回りました。
そのギャップの大きさに不安を覚えた投資家の間では売りが広がり、
値を戻す場面はほとんどなく、終日下げていく展開になりました。
連日の上昇で利益確定・調整に転じるタイミングにも来ていた日経は
1万7,000円台を割り込み、景気の先行きに対する
投資家の不安心理が浮き彫りになりました。
GDPは2期連続のマイナスを記録しているので、
政策の有効性についてこれから厳しく問われる動きとなるでしょう。
多くの銘柄は本日で利益確定・ロスカットの位置になりました。
当分は下げるか分かり辛い持ち合いになる可能性もあるので、
しっかりサインがでたとおりに動く必要があります。
東証1部の売買代金は概算で2兆8601億円で、
3兆円台にのせた先週末の大商いからすこし活況ぶりが縮小されました。
売買高は28億8971万株で、
東証1部の値下がり銘柄数が全体の92%、
値上がりは6%に過ぎませんでした。
テクニカル的には実体の多きい陰線引きで、
売りの方に需給が偏っていることを示しています。
MACDは一気にMACDがSIGNALを割り込むデッドクロスを形成、
RSIも過熱を示す80以下になりました。
下げ幅が大きかった分、市場には悲観的な見方が広がっていますが、
1万7,000円を挟んでの攻防がしばらく続く可能性があります。
■各市場の動き
日経:16,973.80 -517.03 17日
NYダウ(ドル) :17,634.74 -18.05 14日
ドル/円:115.75 – .76 -0.54円高 17日