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2024年1月17日の日経概況及び今後の展望

2024年1月17日の東京株式市場は2営業日続落しました。終値は前営業日比141円43銭(0.40%)安の3万5477円75銭。変動幅の大きい日で、日中の値幅は760円を超え、620円高の後は、利益確定が進みました。

||米国市場は続落と反落で3指数下落

前日の米国市場は続落。ダウ指数は続落して231ドル86セント(0.61%)安の3万7361ドル12セント、ナスダックは7営業日ぶりに反落して28.413ポイント(0.18%)安の1万4944.347、S&P500種も下落して-17.85(-0.37%)の4,765.98で取引を終えました。

FRBの高官、ウォラー理事が利下げについて急ぐ必要はないとの趣旨で読み取れる発言をしたことで、長期金利が上昇しました。4%を割り込んでいた長期金利が4.08%まで上昇する場面があり、割高感が目立つ株式市場に売りが広がりました。

ダブルトップの形成がスタートするS&P500

||日本市場は波乱の動き

日本市場は2024年相場に入って買われすぎが意識される位置まで上昇していました。上昇幅は2,000円を超えており、いつ利益確定が出てもおかしくないタイミングに来ており、

本日の高値で36,000円を突破するような動きになった後は、中国市場が冴えない動きになったことをきっかけに売りに転じました。下げ幅は午後に入って拡大、本日の上昇分をすべて返上した後、マイナスに転じて終わりました。

|| 調整スタートとその深さは?

ついに日本市場の調整がスタート。前日の-282円で調整入りが予告されていましたが、本日の朝から大きく切り返し予測のつかない動きに入りました。一気に36,250円に迫るところまで上昇、36,000円突破を予感させた後は下げ幅を広げました。

下げが目立ったのは鉱業、電気・ガス、化学、医薬品など最近の上昇が目立った業種に半導体の一部銘柄が利益確定に押されて、精密機器業種が下落率5位、一方、長期金利の上昇が追い風となる銀行、保険業が上昇しました。

本日の安値付近で終わってしまったのは後味がすっきりしない印象ですが、そもそもここまでの上昇幅を考えると、この調整は入って当然のようなものでしょう。

日経の調整は半値押しを想定

上昇が本格化する時に真っ先に動き出したのは大型・値嵩株、その後は中・小型株が追撃する形となりましたが、本日はグロース系への売りが目立ちました。東証グロース市場250指数の下落率がプライムを大きく上回るのがその動きを表しています。

調整に早く入る分、切り返しも早くなる可能性が高く、大型から主導権は中・小型株に移る循環物色が始まります。銘柄選定の参考にしてください。半導体関連ではSUMCOが目先の天井を作りながら押されたので、注意。

一方、ソフトバンクは逆行高でトレンド転換、トレンドは上昇継続なので、注目していいでしょう。市場全体的には明日の動き次第で金曜日の利益確定が大きくなる可能性があるので、買っていく戦略は慎重に明日の終値をチェックするようにしましょう。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)35,477.75-141.43(-0.40%)
TOPIX 2,496.38-7.60(-0.30%)

為替

ドル・円 147.68 – 147.69+1.53(1.04%)17日 20:58 
ユーロ・円 160.65 – 160.67+1.09(0.68%)17日 20:58 
ユーロ・ドル 1.0877 – 1.0879-0.0040(-0.36%)17日 20:58 

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 37,361.12-231.86(-0.61%)
S&P500種4,765.98-17.85(-0.37%)
ナスダック14,944.347-28.413(-0.18%)

債券・金利

米10年国債(%)4.065+0.123
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