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2024年1月18日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年1月18日の東京株式市場は3営業日続落しました。終値は前営業日比11円58銭(0.03%)安の3万5466円17銭。前日の終値を大きく上回る場面もありるなど前日に続き、変動幅が大きい日でした。

||米国市場が連日の3指数下落

前日の米国市場は3指数揃っての続落。ダウ指数は3営業日続落して94ドル45セント(0.25%)安の3万7266ドル67セント、ナスダックは2営業日続落88.725ポイント(0.59%)安の1万4855.622、S&P500種も続落して-26.77(-0.56%)の4,739.21で取引を終えました。

前日のFRBの高官発言による長期金利の上昇が継続、主要3指数が揃って下落しました。17日に発表された2023年12月の米小売売上高が市場予想を上回り、早期の利下げ観測が後退したことも、長期金利の上昇に拍車をかけました。

長期金利は一時的に4.1%台で推移、このレベルは2023年12月以来の高水準まで上昇したことになります。

||日本市場は迷いが深まる動き

日本市場は強弱となる材料が交錯する相場で、迷いが深まりました。まず上値を抑えた要因は前日の米国市場。3指数揃っての下落で、投資家心理を冷やしました。

下値を支えた要因は円安・ドル高。前日まで146円台の円安が進んでいましたが、本日はそのスピードが加速。147円台まで進んだことを背景にトヨタが年初来高値を更新するなど、株価を支える要因となり、一時250円高まで上昇する場面がありました。

下げ幅を縮小しながら終わったものの、終値では前日の終値を挟んだ動きで、迷いが深まる動きに入りました。

【今後の投資戦略】

前日は循環物色について触れ、規模別の動きについてもふれました。一部銘柄に調整が見られた半導体はしっかり。トヨタ、ホンダの躍進が目立つ自動車業種は為替に依存する部分が大きいので、今後のドル・円の動きによって振り回されることが予想されるので、為替の動向を一緒にチェックするようにしましょう。

今後の動きはスピード調整が続く可能性があります。新年度入ってからの上昇幅だけでも2,000円以上、利益確定が出る調整に入っても違和感のないタイミングです。つまり、ここまでの一直線の上昇が再現される可能性は低下してきたということです。

テクニカル的にも過熱感を示してくれるRSIが70の上で推移していた動きから70を割ってMACDのヒストグラムも減ってきたので、絶好の利益確定サインと判断できます。

今後は本格化する米国市場の決算に加えて、 日本市場でも決算発表がスタートします。しっかりした業績が確認されると、需給だけではなく、ファンダメンタルで日本株を買ってくる外国人の動きが加速するので、調整した分以上の上昇も期待できるでしょう。

その際は幅広い分野での買いが入るので、銘柄選びは割と楽になってきます。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)35,466.17-11.58(-0.03%)
TOPIX 2,492.09-4.29(-0.17%)

為替

ドル・円 147.78 – 147.80-0.09(-0.06%)
ユーロ・円 161.08 – 161.09+0.35(0.21%)
ユーロ・ドル 1.0898 – 1.0900+0.0029(0.26%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 37,266.67-94.45(-0.25%)
S&P500種4,739.21-26.77(-0.56%)
ナスダック14,855.622-88.725(-0.59%)

債券・金利

米10年国債(%)4.107+0.042

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