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1,000円の下落、投資家の心得は? Part1

史上最高値更新の日経、暴落が始まった

2024年に入って 株式市場は大きく上昇しました。普通の上昇ではなく歴史に残る大躍進で、史上最高値を更新して日経は40,000円台までのせました。新NISAがスタートしたこともあり、今年に入って投資を始めた方はいきなり大きな利益を得ることができたでしょう。

しかし、今週(2024年3月11の週)に入って、最大では1100円を超える下げ幅もみせ、多くの投資家は慌てる、または損失を抱えてしまうことにつながっています。暴落の時はせっかく積み上げてきた利益が目減りするだけでなく、場合によっては損失にまでつながります。その時の対処法、知りたくありませんか?

ここからは暴落と呼ばれる大きな下落があった時に、撤退を余儀なくされる投資家の共通点とその時の行動要領に分けて2回に渡って伝えていきます。

リーマンショックを含め、パニック相場は4回

投資を始めて20年、リーマンショックを含めて大きな暴落だけで4回以上経験しています。2000年度前半のITバブル崩壊、ライブドアショック、前述のリーマンショック、そしてコロナ相場。その時に多くの投資家が撤退を余儀なくされることを目の当たりにしてきました。今回の記事では、暴落の際に撤退する投資家に共通することについて深堀りしていきます。

まず暴落する時に投資をやめる、または大きな損失に追い込まれる理由について解説します。これは大きく分けて3つ考えることができます。

  • 投資は常にうまくいくものだと錯覚してしまう
  • 市場が下落する時の行動ルールが確立されてない
  • レバレッジを大きくかけている

一つの流れが永遠に続くことはない

まず「投資は常にうまくいくものだと錯覚してしまう」について。これは、特に今年に入っての状況で言えることです。新NISAが爆発的な関心を集め、華々しくスタートしたことで 多くの方が新たに投資の世界に入りました。その流れを狙った海外の投資マネーはもちろん、中国の景気が落ち込むことで行き場を失った中国系の資金が合流するなど、絶好のタイミングを迎え、日本市場は歴史上みることができない上昇を経験しました。これが2024年に達成された史上最高値突破であり、4万円超えです。

しかし、経験を積んでいる投資家の場合はこの流れが永遠に続かない事は十分にわかっていることで、その上昇がいつかは終わるということを理解しています。今年に始めた初心者は?残念ながらまだ下げ相場というのを経験していません。マスコミの記事や、本でみたことはあるけど、それが自分の見に降りかかる経験はないので、投資はこのように上がっていくものだと思ってしまいがちです。

市場が変調を起こして調整に入る時、経験豊富な投資家は適切なところで利益を確定して出ていきますが、「また戻って上昇が続くだろう」と勘違いしてしまうと、いつまで経っても抜け出すことができず、結局損失を抱えてしまいます。

大きな上昇を経験したらその後の下落もあること、その下落が起きたときに利益がなくなっているなら自分が常に勝てる天才じゃない可能性もあることを自覚するのがよいでしょう。

あなたを守る行動要領があるか

次は暴落時の行動要領についてです。前述した通り経験を積んでいる投資家は上昇はもちろん大きく下落する時も投資を行った経験があり、その時の経験から暴落時の行動要領を心得ています。これができない投資家は経験がどれだけ長くても市場で生き残ることができません。

実際に暴落が始まった場合は、そのルールに従って淡々と損切りをするか、逆に下がっていくときに利益につながる行動に移ります。しかし、投資の世界に入ったばかりの人にとっては上がることしか考えていません。上がることしか考えないと言うのは、野球の試合に入ってホームランを打つことしか考えてないのと同じ事です。 もちろんそのようなこちが起きることは無いでしょう。スポーツ界では起きないことがどうして投資では起こり得ると思うんでしょうか?

大きな調整相場でも自分を守ってくれるルールブックをしっかり作っているか、そしてそれに従って行動することができるのか、相場で生き残るためにはこれを必ず身に付ける必要があり、次の記事のテーマでもあります。

刺激は増幅する

次、適切な管理ができない状態で大きく大きくレバレッジをかけてしまうことです。市場の状況が良い時は何を買っても利益になるようなことがあるので、次第に欲が大きくなります。「 100株を買って100,000円の利益があったので、200株を買うとその2倍じゃない?じゃ、思い切ってやってみよう」

運良くその作戦が成功すると今度は300株、400株のようにどんどん強い刺激を求めていきます。薬物中毒とほぼ同じですね。刺激はだんだん強くなり、増幅していく。信用取引を使うと自分が持っている資金の3倍までレバレッジをかけることができるので、市場の状況によってたまたま得た利益を背景に自分も知らないうちに大きなレバレッジをかけてしまいます。

不思議なのが相場で、そんな時に限って市場は暴落するということが多く起きます。記事を読んでいる方の中でも経験したことがある人は多いと思います。これがいわゆる「コツコツ、どかん!」と言うものです。

積み上げてきた利益を一気に失うことだけではなく、場合によっては借金まで抱えて市場から撤退してしまいます。レバレッジをかける時はそれが反対になった時に自分の資金がどれだけの影響を受けるのかを明確に認識しておくべきです。

一つでも当てはまるなら

どうですか、今のあなたの状況に当てはまりますか?1つでも当てはまると思うなら、次の記事は必ず読んでください。当てはまることがない場合でも、なるほどと思えることが必ず入っているので、ぜひ読んでください。

暴落が起きるときの心得はもちろん、その時に利益を得る方法についても解説していきます。次回の記事を楽しみに!

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