2015年4月2日の
東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前日比209円21銭(1.10%)安の1万9,243円85銭でした。
先週から続いた調整から過熱感が薄れたことや、
ゆうちょ銀行が新たな市場の買い手になるとの期待、
LINEの上場再申請報道による連想買いが広がり、
直近の調整を脱する動きになりました。
前日の米国市場は続落となりました。
NYダウ30種平均は前日比77ドル94セント(0.4%)安の
1万7698ドル18セント、
ナスダック総合指数も続落して
前日比20.657ポイント(0.4%)安の4880.228で取引を終えました。
主要な米経済指標が市場予想を下回ることが続くことで、
米國景気の先行きに対して不透明感が強くなることを受け、
売りが優勢になりました。
ダウ平均は下げ幅を191ドルまで広げる場面も見られましたが、
引けにかけて下げ幅を縮小しました。
テクニカル的に見ると、
2014年の10月から続く安値を結んだパーティションが、
今回ついに下に抜けた状態です。
(添付のチャート参照)
一週間以内に戻ってくるとダマシの可能性が高いですが、
そのまま下に抜けると長めの調整を余儀なくされます。
日本の市場は軟調な米国市場の動きなど、大きな材料はない中
前日までの大きな調整で過熱感が薄まったという
テクニカル的な要因を受け、上昇して始まりました。
ジリ高になる中、日本郵政が1日に発表した
「傘下のゆうちょ銀行が外国債や株式への投資を
積み増す方針」が材料視されると同時に、
「無料対話アプリのLINE(東京・渋谷)が東京証券取引所に
株式の新規上場手続きを再申請したことが分かった」と日経が報じると
IT関連株にも連想買いが広がり、
上げ幅を拡大させました。
テクニカル的には3つのサインが重なる微妙な位置から
切り返すことになり、明日も高値を切り上げる展開になると
上昇トレンドへの早い戻りと判定することができる位置にきました。
今回の上昇幅から考えたフィボナッチ分析で考えると
78.6%からの切り返し、25日移動平均線も一回だけ下回った後は
早々と上に抜けてきたことになります。
(添付のチャートを参照してください。)
明日も本日の高値を抜けてくるかが重要なチェックポイントになります。
■各市場の動き
日経: 19,243.85 +209.01 2日
NYダウ(ドル) : 17,698.18 -77.94 1日
ドル/円: 119.53 – .56 -0.36円高 2日