2015年5月27日の東京株式市場は9日続伸しました。
終値は前日比35円10銭(0.17%)高の2万0472円58銭でした。
9日続伸は14年8月11~21日(9日続伸)以来、約9カ月ぶりです。
低調な米国市場の流れを受けて、売りが先行して始まりましたが、
外国為替市場で円相場が一時1ドル=123円台まで
円安・ドル高が進んで、 自動車株など輸出関連株を中心に買いが入りました。
前日の米国市場は大幅な下落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落、
終値は前営業日比190ドル48セント(1.0%)安の1万8041ドル54セント、
ナスダック総合指数も続落して
前営業日比56.611ポイント(1.1%)安の5032.751で取引を終えました。
①為替相場で進んでいるドル高(対円では123円台まで進む)
②4月の米耐久財受注が前月から増え、 米景気の好調ぶりが浮上することで
年内のも利上げに動きやすくなったことが意識され売りが広がりました。
本来なら好調な経済指標に喜ぶべきですが、
むしろ株価を押し下げるとは量的緩和が
全世界的に進んでいるからこそのことですね。
ダウはテクニカル的にみると、抜け出したかのようにみせた三角形の
パターンの中に戻ってきて、下辺に近づいてきています。
下辺で反発を受けるとまだいいですが、
ここをぬけて下に行くと大きな調整がありそうな形をしています。
日本市場は前日の米国株式市場が下落したことと、
円建てのCME225先物大証日中終値と比べ50円安の20420円、
ドル建ては40円安で終わったことを受け、
CMEにサヤ寄せする形の56円安で下落して始まりました。
また前日まで8日続伸で867円もの上昇分があり、
利益確定が出やすい環境でもありました。
しかし、底値は固く、下げた後はすかさず押し目買いが入り、プラスに転じました。
後場も小幅高で寄り付いた後は、上げ材料は欠けたものの
底堅い動きが続き上昇して終わりました。
現在の日経の動きをみればわかるように、
利益を確定して、調整に入るかと思いきや
すぐに戻してくる動きが多くの銘柄で観られます。
このような相場では、早めにトレンドが転換してくると
無駄に慎重にならずにのってみる勇気も必要です。
テクニカル的にはまだボリンジャーバンドの2σと1σの間を往来する
バンドウォーク中、形は高値と安値を切り上げ、切り下げる持ち合いです。
MACD上ではMACDとシグナルの乖離が減少しました。
出来高上では、価格は上昇するけど、出来高が減少する
ダイバジェンスが発生していましたが、本日は大きく商いを戻しました。
一回の大きな利益確定の動きに対する警戒が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆7725億円、
売買高は25億5180万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は948、
値下がりは804、変わらずは129でした。
■各市場の動き
日経: 20,472.58 +35.10 +0.17%
NYダウ(ドル): 18,041.54 -190.48 -1.04%
ドル(円): 122.90-94 +0.38円安 +0.31%