2015年6月22日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比253円95銭(1.26%)高の2万0428円19銭でした。
2週間ぶりの高値です。
週末にはギリシャ債務問題の不透明な先行きが増幅することで
米国市場が軟調な動きになりましたが、
一部進展があるようなニュースが伝わった他、
近く政府がまとめる成長戦略への期待、
テクニカル的な節目でトレンド転換をしたことが確認されたことなどが絡み合い、
大幅な上昇を演出しました。
先週末の米国市場は4日ぶりの反落になりました。
ダウ工業株30種平均は反落しで、
終値は前営業日比99ドル89セント(0.6%)安の1万8015ドル95セント、
ナスダック総合指数も反落して
前営業日比15.948ポイント(0.3%)安の5117.001で取引を終えました。
ギリシャの債務問題を巡る不透明さが増すことや、
3日続伸して 週末を前に利益を確保したい売りが出たことで
売りが膨らみました。
日本市場は為替で進む円高に加え、週末の米国市場が軟調だったことを受け、
買いにくいスタートを切りました。
しばらくするとギリシャ問題に対する楽観的な見方が広がり、
プラス件に転じると、テクニカル的にも節目を作った後の上昇トレンドへの
復帰が確認され、買いが続きました。
買いが先行して始まりました。
午後2時58分に2万433円30銭を付ける場面まで確認され、
少し上げ幅を縮小しながら引けたものの、
ほぼ本日の高値付近で引けることで
明日以降の上昇継続に期待を持たせる動きになりました。
テクニカル的には基準線に支えられ、25日線を越えて終了する
力強い陽線を形成、
長期的に見ると、2014年10月17日をスタート時点とし、
先週6月18日を結ぶ長いサポートラインが形成されることになりました。
上昇トレンドへの転換はしたものの、まだシャンペーンを開けるには早く
今週はなんと言ってもギリシャ問題の行方により左右される
神経質な相場になることが考えられます。
この勢いが続くかどうかは明日も本日の高値を上抜き、
上昇してくれるかにかかっています。
東証1部の売買代金は概算で2兆1791億円、
売買高は20億4364万株で、2兆円割れが心配されるほどの
低調な商いになりました。やはり、懸念材料が残るなか中々
買い進むことが難しい市場の雰囲気を表しています。
東証1部の値上がり銘柄数は 1282、
値下がりは497、変わらずは107でした。
■各市場の動き
日経: 20,428.19 +253.95 +1.26%
NYダウ(ドル): 18,015.95 -99.89 -0.55%
ドル(円): 122.75-78 -0.36円高 -0.29%
ユーロ(円): 139.84-88 +0.53円安 +0.38%
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