2015年6月23日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比381円23銭(1.87%)高の2万0809円42銭でした。
上げ幅で今年最大の上昇となり、上昇トレンドへの転換が成功しました。
昨日の大幅な上昇でモメンタムがついた上に、
ギリシャ問題の進展を受けて上昇した欧米市場の影響で上げ幅を拡大させました。
いよいよ2000年4月に記録した高値(2万0833円:ITバブル)に近づきました。
前日の米国市場は反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反発しで、
終値は前営業日比103ドル83セント(0.6%)高の1万8119ドル78セント、
ナスダック総合指数も反発して
前営業日比36.971ポイント(0.7%)高の5153.972で取引を終えました。
ナスダック総合指数は史上最高値を更新しました。
ギリシャ政府が EU、 IMFに年金カットを含む財政改革案を提出したと伝わることで
欧州株式相場が大幅高となり、
(ドイツ株DAX420ポイント高の11460 、
ロンドン株は115.22ポイント高の大幅続伸で終了)
米国株にも買いが入りました。
昨日解説した通り、ギリシャ問題で神経質になりやすい相場なので、
大幅に上げたから喜べるわけではなく、
ニュース一つで乱高下する変動性の高さが個人投資家には
わかりづらい相場環境になっています。
日本市場は好調な欧米市場の流れや、為替市場で円安基調に戻ったことで、
上昇して始まりました。
内部的な上昇要因は大きな見当たらない状況で、外部環境の改善に従い
上昇幅を拡大、昨日に引き続き330円を超える上げ幅で前場を終えました。
後場に入ってから利益確定の売りが出てやや落ち着いたものの、
上昇の勢いは衰えず、上値を追う動きで上昇幅を拡大しながらひけました。
前日の高値を抜いて前回の高値を一気に抜いてきたことで、
本日をもって上昇トレンドに戻ったと考えていいでしょう。
ギリシャ問題で乱高下をするなど神経質になることは考えられるものの
基本的な目線は上向き、
例えギリシャのデフォルトが現実に起きたとしても、
若干の落ち込みを経験してからはトレンドを継続すると考えていいでしょう。
海外に懸念材料がある関係で金融・保険や小売など内需型を中心に物色された
昨日の動きとは異なり、本日は幅広い銘柄に買いが入りました。
まだ外部に材料がある環境であることに変わりはないので、
急変する可能性が常にあることは常に念頭においてください。
■各市場の動き
日経: 20,809.42 +381.23 +1.87%
NYダウ(ドル): 18,119.78 +103.83 +0.58%
ドル(円): 123.68-70 +0.57円安 +0.46%
ユーロ(円): 139.47-50 +0.09円安 +0.06%