2015年6月25日の東京株式市場は 5日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比96円63銭(0.46%)安の2万0771円40銭でした。
ギリシャ問題の悪化で大幅な調整に入った欧米株式市場の動きと、
4日に渡ってITバブル期を超えるほど877円上昇したことで、
利益確定が出やすい環境にあったことも反落の原因になりました。
反落ですが、下値を割り込むような動きではなく
さらなる上昇のための準備だと考えてよいでしょう。
前日の米国市場は大幅な反落になりました。
ダウ工業株30種平均は反落しで、
終値は前営業日比178ドル00セント(1.0%)安の1万7966ドル07セント、
ナスダック総合指数も反落して
前営業日比37.682ポイント(0.7%)安の5122.413で取引を終えました。
前日まで進展があると伝わってきたギリシャ問題に
動きがないことで、欧州市場が下落
(ドイツ株DAX71ポイント安の11471、ロンドン株9.93ポイント高で終了)
その流れを受け、市場参加者の心理が後退しました。
ダウの178ドル安、CMEの日経平均先物(円建て)が20,735円まで下がったことで、
日経は売りが先行してスタート、下落幅は100円を超える場面もありました。
下値では海外の機関投資家による買いが入り、
支えられることで、下げ幅は拡大されず、適切な水準が保たれました。
押し目買いが入るものの、新たな上昇材料は見当たらず、
終わりまで小さい値幅の中で動きました。
TPP協議の進展があるとのことで、その恩恵が期待される
自動車・食品株などが物色されるのが精一杯でした。
下落はしたものの、急激な上昇に伴う
適切な調整であると考えることができ、
次の上昇のためにはむしろもうちょっと調整が入ってもよいくらいです。
週初に見通しとして提示した通り、ギリシャ問題によって
左右される相場ではありますが、調整を挟みながら
年末まで2万2,000円に向けての動きが続くと判断しています。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの2σを飛び出してから、
再び2σの中に戻ってきました。
前回まで2σにぶつかったら、中に戻る動きが続きました。
昨日の陰線で目先の天井になる形、本日反落になり、
節目になる25日線までの調整も考えられる状況です。
東証1部の売買代金は概算で2兆3491億円、
売買高は20億8032万株で、前日より商いが少なくなりました。
東証1部の値下がり銘柄数は1351、
値上がりは427、変わらずは108でした。
■各市場の動き
日経: 20,771.40 -96.63 -0.46%
NYダウ(ドル): 17,966.07 -178.00 -0.98%
ドル(円): 123.76-78 -0.16円高 -0.13%
ユーロ(円): 138.45-50 -0.62円高 -0.45%