2015年7月28日の東京株式市場は小幅に3日続落しました。
終値は前営業日比21円21銭(0.10%)安の2万0328円89銭でした。
変動幅の非常に大きい日で相場の不安定さが増した印象を受ける日でした。
欧米市場の軟調な動きに加えて、不安定さを増している
上海市場の動きが投資家心理を冷やし、大きく下げましたが、
午後になったらプラス圏に浮上するなど終始方向感のない動きになりました。
前日の米高市場は5日続落になりました。
ダウ 30種平均は 5日大きく続落して
前営業日比127ドル94セント(0.7%)安の1万7440ドル59セント、
半年ぶりの安値で引けました。
ナスダック市場も5日続落して
前営業日比48.854ポイント(1.0%)安の5039.776で取引を終えました。
上海株の軟調な動きや、欧州市場が売られたことを受けて
169ドル以上下げる場面もありましたが、少し値を戻して引けました。
日本市場も投資家心理が冷え混み、売りが先行して始まりました。
リスクオフの動きが広がり、下げ幅を270円以上に広げる場面もありましたが、
上海の持ち直しで急速に戻り、プラス圏に浮上した後は
また上海が売られたことでマイナスに転じるなど、
終始上海の動きに敏感に反応することで、方向感のかける動きになりました。
本日は下げ止まり感が強く、銘柄によっては朝方大きく売られ
ロスカットになった後、急速に戻る動きをしたものが多く見られました。
昨日の解説では「本格的な下げ相場とは考えられず、
トレンドが転換するのを確認して買っていくチャンス」といいましたが、
まだ転換したとは言えない状況です。
本日の高値を超えて再び上を目指す動きが出ない限りは調整が続く可能性があります。
5日下げて本日の下げ幅が小さくなってきたことで、
そろそろ戻りを試す動きが予感されますので、
押し目を待っていた銘柄はしっかり観察するようにしましょう。
東証1部の売買代金は 2兆5774億円、
売買高は21億6688万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1033、値上がりは719、
変わらずは140でした。
■各市場の動き
日経平均(円): 20,328.89 -21.21 -0.10%
NYダウ(ドル):17,440.59 -127.94 -0.73%
ドル(円):123.60-65 +0.32円安 +0.26%
ユーロ(円):136.74-76 +0.07円安 +0.05%