8月の相場始めになった2015年8月3日の東京株式市場は小幅に反落 しました。
終値は前営業日比37円13銭(0.18%)安の2万0548円11銭でした。
先週末の米国市場が続落した流れを継いだこと、
2日で280円以上をあげたことで利益確定が出やすいことで
小幅ながら下落しましたが、決算シーズンで方向感の掴めない動きが続きます。
前営業日の米高市場は続落になりました。
ダウ 30種平均は2日 続落して
前営業日比56ドル12セント(0.3%)安の1万7689ドル86セント、
ナスダック市場は反落して
前営業日比0.504ポイント(0.0%)安の5128.281で取引を終えました。
決算発表を迎えたエクソンモービルやシェブロンなど石油大手株が
1株利益が市場予想以上に減少したことを受け、大きく売られ、
ダウ平均全体の足をひっぱる格好になりました。
1ポイント以下の動きになったナスダック市場の動きからも
様子見ムードが強い相場が続いていることが伺えます。
日本市場は米国市場の続落で投資家心理が改善しない中、
前営業日まで2日で280円以上をあげたことで
利益確定が出やすい雰囲気だったことが加わり売りが先行して始まりました。
投資家心理が改善しない中、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で
期待を集めていた関連銘柄が、妥結に至らなかったことで、軒並み下落しました。
日経平均の下げ幅は190円まで迫る勢いでしたが、
下値では決算結果に期待したい押し目買いが入り、下げ渋りました。
終わってみると、テクニカル的には下げて長い下ヒゲを作るトンボの形で、
始値付近に戻って終わりました。
今週の戦略について考えてみましょう。
全体的な市場を牽引するような材料は不足しており、
大きくは動きにくい市場になっています。
今週も週末の米国雇用統計発表を控えており、
2万円から2万1,000円の範囲で、ボックス圏を形成しながら動くことと考えられます。
4-6月決算発表はピークを迎えることで、
先週に引き続き、決算内容で物色され、個別株が変動性高く動くことになるでしょう。
ここまでの決算発表内容をみると、通期予想を発表したばかりで
4-6月は業績見通しの修正が少ない傾向から考えると、
上方修正が相当な数みられ、業績に期待するという基本スタンスは
変える必要はないと考えています。
個別銘柄の物色になれない、高い変動性についていけない方は、
じっくり業績の推移を観察しながら、準備期間として捉えるのも
よい戦略になるでしょう。
■各市場の動き
日経平均(円):20,548.11 -37.13 -0.18%
NYダウ(ドル):17,689.86 -56.12 -0.32%
ドル(円):124.16-18 -0.05円高 -0.04%
ユーロ(円):136.16-18 +0.35円安 +0.26%