2015年9月10日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比470円89銭(2.51%)安の1万8299円62銭でした。
前日の暴騰に対して早速利益確定が出た他、
中国、米国市場が再び調子よくないことが影響して大幅な下落をみせました。
しかし、前日の上げ幅が1,300円を超えていたゆえに、
それほどショッキングな数字には見えなくなっています。
そもそも直近の荒い値動きは想定はしていたものの
落ち着いて構えることを難しくしています。
前日の米国市場は大幅な下落となりました。
ダウ工業株30種平均は大きく反落し、
前営業日比239ドル11セント(1.4%)安の1万6253ドル57セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比55.401ポイント(1.2%)安の4756.529で取引を終えました。
朝方は買いが先行して高く始まりましたが、午前10時すぎには上昇分が打ち消され、
再び下落して、大幅な下落幅で引けました。
日本市場同様、少し上げてはすぐ利益確定が出る、どちらにしろマイナス材料が先行されるなど、
上げては足を引っ張られる不安定が動きが続いています。
日本株式市場は米国市場の流れを引き継ぎ、売りが先行、352円安く始まりました。
昨日の大きな上昇からくる利益確定も加わり、500円近く下げて引けました。
下落幅は大きかったですが、前日の上昇が21年ぶりの大きさだったこともあり、
テクニカル的ひは前日のローソクに包まれる持ち合い、
可愛く見えるほどです。
昨日の解説では
「踏み上げの特徴は買い戻しなので、すぐに勢いがなくなり上げの原因として
長くは続かないことです。
まだ警戒が必要というのは、このような意味です。
踏み上げを含まない、投資家心理が改善した純粋な買いが増えてきて
高値を切り上げることがトレンドの継続には必須条件になります。」と伝えましたが、
やはり継続はしませんでした。
「あなたがそんなことを言うからだよ」というクレーム(?)のメールを
頂きましたが、伝えた通り、「持ち合いの範囲」なので、
落ち着いて対応してください。
乱高下がすぐさま収まるのは期待できませんが、
一旦下げ止まりは感覚はあるので、今週末から来週にかけての
緩やかな戻り、その後にくる反落をにらみつつ、
保有銘柄の利益最大化にベストを尽くしましょう。
市場全体が下がっても騰落数を見ると個別では
悪くないのも数多く見られます。
東証1部の売買代金は概算で2兆5992億円、
売買高は24億4785万株で、昨日よりは少なくなっています。
東証1部の値下がり銘柄数は1329ですが、
値上がりが497と500近くあることで、
個別の動きはそこまで悪くないことがわかりました。
一方、変わらずは71でした。
■各市場の動き
日経平均(円):18,299.62 -470.89 -2.51%
NYダウ(ドル):16,253.57 -239.11 -1.45%
ドル(円):120.82-84 +0.15円安 +0.12%
ユーロ(円):135.27-30 +0.38円安 +0.28%